□◆□…優嵐歳時記(1044)…□◆□

  春眠に賜りし句を忘れけり  優嵐

俳句を詠む人には、二つのタイプがあるようです。
四苦八苦、呻吟して一句を生み出す苦吟派と、ぱっと
ひらめいて、一句を詠むお気楽派とでも言えばいい
でしょうか。私はお気楽派です。

これはどうやら生まれ持った体質のようなもので、苦心
してひねりだした句よりも、ぱっとひらめいた句の方が
いいのです。お気楽派には「句を賜る」と表現する人が
います。どこかから句が降りてくる、そんな感じですね。

昨夜、眠る直前に寝床の中で一句ひらめいたように思った
のですが、布団から出てメモをするのをのを億劫がった
せいで、朝になると、すっかり消えていました。枕元に
メモを置いている時には不思議と降りてこないのです。