□◆□…優嵐歳時記(1050)…□◆□

  朝日さす向こうの峰に初桜  優嵐

朝、窓から川向こうの山で山桜が咲きだしているのを
見つけました。今年は染井吉野よりも開花が早いようです。
あれ?もしかして、と思い双眼鏡で確認して、やはり
山桜だとわかると、なんだかうれしくなりました。

桜の季節がいよいよやってきたのだなあ、と。なぜ
うれしくなるのか、理由を説明する言葉は持ちませんが、
その季節に初めて目にするものは、やはり気持ちを
うきうきさせてくれます。

お正月の風物すべてに「初」がついていて季語になって
いますが、同様にその季節の走りのものは、「初桜」
「初燕」「初鰹」という具合に季語として詠まれます。
季節の繊細なうつろいを私たちは愛でてきたのだな、と
感じます。