□◆□…優嵐歳時記(1081)…□◆□

  尺八の音の響きけり竹の秋  優嵐

増位山の梅林から竹林のあたりを歩いていたら、尺八の
音が聞こえてきました。ここの自然公園は人影が少なく、
詩吟の練習をしている人に会うこともあります。

尺八の音というのは、なかなかいいものだなあと思い
ました。音に深みがあるというか、微妙なゆらぎがあり、
静寂な雰囲気を壊しません。

春も終わりが近づいてくると、地中の筍を育てるために
一時的に竹の葉が衰え黄ばんできます。これを植物の秋に
なぞらえて「竹の秋」と呼びます。

070421