優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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はくれん
銀の馬車道は「日本最初の高速産業道路」ですが、今は集落の軒先をかすめて走る道です。道幅が狭いのにむこうから路線バスがきたりするので油断できません。

集落には昔からの家が残っており、庭にハクモクレンが咲いているお宅もたくさんありました。市川の河岸段丘を利用して作られているため、集落が途切れると田んぼと遠くの山が見渡せます。
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はくれん
築山式廻遊式庭園の歩道にそって歩きました。休憩舎からやや高くなっている甘泉殿へ、さらに傘亭へ向かいます。

このあたりからは庭園の外、すぐ西側に建っている大仙小学校が見えました。校歌には「仁徳天皇陵」が採用されていることでしょう。校舎の前でハクモクレンが満開です。
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はくれん
街道沿いの一軒の庭でハクモクレンが満開でした。ハクモクレンは大きな真っ白な花びらが最大の魅力です。ソメイヨシノより少し前に咲きます。もしこの白さのまま散って行くなら桜よりも人々の心を惹きつけたのではないか、とさえ思います。

しかし、残念なことにこの白さは長続きせず、花びらはすぐに汚れて無残な姿になっていきます。美しい花びらのまま花吹雪となって散って行く桜とはそこが違います。桜は理想形であり、ハクモクレンは現実の厳しさを映し出しているようです。
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