優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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ひまわり
ヒマワリは日本語では「太陽の方向に回る」という意味です。この花の名前は主な言語でも太陽にちなんだものになっています。大きく分けると花の形そのものか、向日性かどちらかに由来しています。

英語:Sunflower「太陽の花」、スペイン語:Girasol「太陽の方を回る」、ドイツ語:Sonnenblume「太陽の花」、ロシア語:Подсолнух(Podsolnukh)「太陽の下のもの」、
フランス語:Tournesol「太陽の方を回る」などとなっています。

中国語の向日葵(xiang ri kui)は「太陽に向かう花」という意味です。ヒマワリはキク科でアオイ科ではありませんが、古代中国では「葵」が太陽に向かう花を象徴的に示したものでした。向日葵は日本語にもなっていて漢字で書けばこのように表記します。
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ヒマワリは北アメリカ原産のキク科の一年草。「向日葵やものゝあはれを寄せつけず/鈴木真砂女」という句があるように、仰ぎ見る大輪のヒマワリは梅雨とはおよそかけ離れた印象です。

花の造形もそうですし、花の色もそうです。キク科とはいいつつ、秋に咲くおなじみの菊の色とは違います。ややオレンジがかった黄色で、これも太陽の花という印象を強くします。
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真夏を代表する花といえばやはりヒマワリです。ヒマワリの原産地は北米大陸中西部で、大航海時代の1510年、スペイン人がヨーロッパに持ち帰りました。その後、ロシアに伝わって初めて種子油の有効性がわかりました。

ロシアで信者が多い正教会では聖枝祭の前6週間に大斎をするため、油脂食品のほとんどが食べられません。ところが、ヒマワリの種はそのリストに載っておらず(北米原産だから当然ですね)種子油を利用することでこの期間に油脂類を食べられるようになりました。

19世紀には民衆の間にもこれが普及し、ロシアはヒマワリ油の先進国となりました。現在もロシアとウクライナは二大生産地であり、双方の国花とされています。日本には17世紀に伝来しました。織田信長はヒマワリを見たことがなかったはずです。
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