2024年07月30日 暁や日の出を呼びぬほととぎす ◆ほととぎす 快晴の日が続きます。夜が明けるころに目が覚めるとホトトギスの声が聞こえました。ホトトギスは5月ごろ渡ってきて、托卵で繁殖し秋になると去っていきます。けたたましい、どこか切迫感を感じる鳴き方が日本人の想像力をかきたてました。 「ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる」は誰もがきいたことがある歌ですし、「鳴かぬなら殺してしまえ〜」などと、後世の人が信長、秀吉、家康らの性格を表現するのにホトトギスをたとえにあげたりしています。 「鳴かぬのは熱中症かほとととぎす」このところの殺気を感じる程の暑さはこういいたくなります。 タグ :#ほととぎす
2024年07月15日 ほととぎす細かき雨の降る夜明け ◆ほととぎす 現地時間の13日、トランプ前大統領暗殺未遂事件が起きました。耳たぶ貫通銃創という怪我、あと数ミリでもずれていたら即死です。 YouTubeで、トランプ氏の顔にかかる鮮血、その背後の青空と翻る星条旗を写した写真を見ました。何という一枚なのか、狙ってこんなショットが撮れるものではありません。 99.9%殺されていた状況を生き延び、即座に聴衆に向けて拳を突き上げて見せたトランプ氏の胆力には驚かされました。文字通り耳元を銃弾がかすめる状況だったわけですから。 タグ :#ほととぎす#トランプ前大統領暗殺未遂事件
2024年06月12日 ほととぎす血潮の如き朝焼けに ◆ほととぎす ホトトギスの鳴き声が夜明け頃よく聞こえます。あの急き立てられるような鋭い鳴き声は、古来人々の想像をかきたてたようです。時鳥、子規、不如帰、などとあてる漢字も多く、正岡子規の俳号「子規」は「鳴いて血を吐くほととぎす」に寄るといわれています。 正岡子規、本名・正岡常規は、慶応3年(1867)10月17日、伊予国温泉郡(現在の愛媛県松山市)に生まれた明治を代表する文学者です。21歳の5月に初めて喀血し、「子規」と号しました。当時は死の病であった結核と向き合う肝の太さを感じます。 タグ :#ほととぎす#正岡子規
2024年06月02日 目覚めても眠りても鳴きほととぎす ◆ほととぎす 五月後半あたりに今年初めてホトトギスの声を聞きました。渡ってきたばかりの頃は夜も昼もかまわず鳴き続けます。それを耳にしながらうとうとしている自分がいます。 ホトトギスは托卵する鳥で、「卑怯だ」「言語道断」「嫌らしい」などと言われがちです。しかし、ホトトギスは自分で卵を温めたくてもできない身体構造になっています。 雛のために懸命に餌を運ぶツバメを見て、鳥なのに立派だとかいう人がいます。しかし、ホトトギスもツバメも進化の結果、本能でそうしているのです。ホトトギスが無責任なわけでもツバメがけなげなわけでもありません。 タグ :#ほととぎす
2023年06月19日 真夜中に聞くほととぎす夢うつつ ◆ほととぎす 昨夜はホトトギスが鳴いていました。一か月ほど前、今シーズン初めてその鳴き声を聞いた頃も夜中に鳴いていました。最近は昼間しか声を聞かなくなっていましたが、昨夜は違いました。夜中に鳴き明け方に鳴き昼間も鳴いています。新しく渡ってきたのでしょうか? タグ :#ほととぎす
2023年06月10日 寛ぎの土曜日さかんにほととぎす ◆ほととぎす 釈迦は「生きることは苦しみである」と二千五百年前に説いています。それを意味する言葉が四苦八苦です。 最初の四苦は生老病死とシンプルですが、続く四苦はそれぞれ愛別離苦(愛するものと別れなければならない)、怨憎会苦(憎み恨んでいるものと会わなければならない)、求不得苦(求めるものが得られない)、五蘊盛苦(肉体と精神が思うようにならない)です。 これらをあわせて八苦とし、人間の根本的な苦しみとしています。大半がコミュニケーションの問題、人間関係を指しています。釈迦の時代から変わらずあった苦しみということは、この先もほぼ変わらずあり続ける人間の苦しみなのでしょう。 タグ :#ほととぎす#釈迦#四苦八苦#コミュニケーション
2023年06月02日 夜もすがら鳴き続けたりほととぎす ◆ほととぎす ホトトギスは渡ってきてしばらくの間は昼も夜も鳴きます。思いつめたような切迫感のある何とも言いようのない声です。昔の人は、夏になるとやってきて激しい声で鳴くこの声の持ち主を、冥土からの使者と信じていました。それにまつわる詩歌や俗言、昔話なども各地に残っています。 タグ :#ほととぎす
2022年06月14日 ほととぎす鳴く繰り返し繰り返し ◆ほととぎす ホトトギスの鳴く声が聞こえます。昼間だけでなく夜も聞こえてきます。切迫感を感じるような独特の鳴き声です。ホトトギスは托卵という習性を持っており、多くはウグイスに卵を托します。ウグイスの囀りもよく聞こえてくるので、いずれかの鳥が養い親になっているのだろうと想像しています。 タグ :#ほととぎす