優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:イロハモミジ

若楓
イロハモミジの若葉の間に点々と赤いものが見えます。翼果と呼ばれる種子です。親の木から少しでも遠くへ飛ぶように進化の過程でこうした形ができあがりました。イロハモミジは高木になりますから、落下高度も高く風の影響を期待できます。

カエデ類の花は小さく目立ちません。むしろこの翼果の方が大きく、花のように見えます。日本のカエデ類は紅葉の美しさが人に愛され、今では人の手で増える方が多く、さまざまな品種が生まれています。
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冬紅葉
増位山随願寺の榊原政邦墓所の前にあるイロハモミジの紅葉は今が盛りです。墓所の前は石段をおりたところが小さな広場になっていて、石積みの常夜灯があります。お墓ができたころは、ここから播磨灘が望めたでしょう。電灯もない時代ですから、沖の船からは常夜灯が航行のたよりになったと思います。DSCN0548


冬紅葉
増位山随願寺の榊原政邦墓所前にあるイロハモミジが見事に色づいてきています。高木で見上げるように高いところで紅葉しているため、その下は日光が差し込むと、紅葉の色が反映します。まるで天然のステンドグラスです。DSCN0543


冬の紅葉
増位山随願寺の榊原政邦夫妻の墓所の前にあるイロハモミジが鮮やかに色づいてきました。イロハモミジは自生しているものであれば、15mを超える高さにまで生長します。この木もはるかに高いところで葉を繁らせており、紅葉はそこだけ日差しを浴びて輝いています。DSCN0476


冬紅葉
紅葉の中ではやはりイロハモミジが一番目につきます。増位山の蛇ヶ池周辺のものはほぼ全面紅葉していますが、増位山梅林周辺のイロハモミジまだほとんど緑で、ちらほらと一部色を変え始めている程度です。

イロハモミジは生長すれば樹高15mを超える高木で、梅林周辺のものはそれくらいの高さに達しています。アベマキやケヤキなどと並んで生えており、これらはすでに黄葉していますが、イロハモミジのみ青々としています。
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若楓
若葉の季節です。数多ある若葉の中でもイロハモミジやヤマモミジなどのカエデ類の若葉の美しさは格別です。『万葉集』の時代から若楓の美称で歌われてきました。IMG_2571
増位山随願寺の境内にもあちこちにカエデがあります。光があたると、独特の葉の形から複雑な光と影が生まれます。紅葉に勝るとも劣らない美しさ、みずみずしいこの季節ならではの美です。IMG_2572


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