優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:クラヴィコード

秋陽
アコースティックピアノの問題点は騒音です。電子ピアノやキーボードはヘッドフォンをすれば音は外に漏れません。値段も安価で調律の手間も不要です。中年以降の趣味ならこちらの方が適切でしょう。

人生の折り返し点を過ぎていれば、突然余命宣告を受けたり、身体が動かなくなることも珍しくはありません。私自身、難病を抱えるようになって、来年どういう状態かわからない、と思っています。

旅行が多かった子供時代のモーツァルトはクラヴィコードを使っていたという記録が残っています。4オクターブ半ほどの音域でピアノより遥かに小さな音しか出ません。61鍵のキーボードは5オクターブの演奏ができ、クラヴィコードの音域をカバーできます。
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夏空
バッハのインヴェンションを電子ピアノで弾き始めて、楽譜通りに弾くのは難しいと感じました。装飾音が多くそれが困難なのです。YouTubeでWim Wintersのクラヴィコード演奏を視聴してその理由がわかりました。

バッハの時代の鍵盤楽器といえばチェンバロやクラヴィコードでした。ピアノとは構造が違い、鍵盤は指で軽く触れて弾くものでした。ピアノのような強弱の表情はつけられないため装飾音で表現したのです。

ピアノの鍵盤は重く、チェンバロ等に比べれば指への負担が大きくなります。無理をして装飾音すべてにこだわると指を痛めかねません。楽しんで弾くことが一番ですから、装飾音はこの際棚上げにします。
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