優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:ソメイヨシノ

花時
桜時に風雨はつきものです。ふだんなら特に何とも思いませんが、この時期は「花が散るかな、満開じゃなかったからもうちょっともつかも」などと思います。桜が咲いたらさっさと花見に行かないと、一夜の嵐で様子が一変ということもあります。
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花の雨
桜を最高の状態で満喫できるのはほんの数日です。完全に咲ききる直前、七分咲から八分咲くらいのころが最も美しいと思います。ですから、雨になりそうでもあえて出かけて堪能します。別に遠くの特別な桜の名所に出かけなくても十分楽しめます。
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花びら
桜並木に沿って歩きながら花びらにふれてみます。散るほど強く触れはしません。すでに散る用意ができている花弁は自然に散ります。よく見ると散り始めているものの隣にまだ咲く蕾があります。蕾が完全に開いてしまったら花の時期が終わるのです。
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去年までは住んでいるアパートの前に見事なソメイヨシノの木があったのですが、昨年の秋に切られてしまいました。そこで、今年は市川の土手の桜並木を堪能させていただきました。ウォーキングの人、犬を散歩させている人なども通ります。
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市川の堤防の上に作られた道に沿ってソメイヨシノが植えられており、咲いていく桜の向こうに川の流れを見ることができます。水がある風景というのはいいですね。人が水辺を好むのは水とともに生きてきたからでしょう。

生き物も多いですから、さまざまな野鳥の囀りも聞こえてきます。堤防の西側は人家が増えました。以前は水田や畑が広がっていたのですが、ほとんどなくなってしまいました。
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桜を眺めながら川沿いの道を歩いていると、ソメイヨシノの間で遅咲きの梅のオモイノママが咲いていました。野梅系・野梅性の中輪八重咲の品種です。一本の中に紅と白、絞りなどが混じって咲きます。梅と桜の競演です。
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九月尽
九月の最終日、姫路は快晴です。近所を散歩してきました。もう昼間に歩いても暑くてたまらないという気温ではありません。湿気も少ないですし、屋外で過ごすには絶好のシーズンの到来です。ソメイヨシノはぽつぽつと紅葉し、紅葉したものから順に散っています。
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染井吉野
今年の桜の開花、ヤマザクラは例年より10日ほど早かったですが、ソメイヨシノはほぼ例年どおりの開花です。いつもの年であれば相前後して咲きます。今年は山から里へ花が下りてくるような感じです。

増位山随願寺の開山堂横のソメイヨシノが開き始めました。淡いピンクを帯びた優しい花の姿はソメイヨシノならではのものです。
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桜枯る
播磨中央公園にはソメイヨシノの並木があり、春のお花見シーズンには遠くからでも桜の雲のように見えるほど壮観な眺めです。いまはそれらのソメイヨシノもすっかり葉を落としています。すでに花を咲かせる準備は整っており、開花時期まで冬の眠りに入っています。IMG_4317


染井吉野
海津大崎の桜並木のほとんどはソメイヨシノです。1936年に植えられているということですから、樹齢は80年を越えています。ソメイヨシノはヤマザクラのように寿命が長くないため、これからは次の世代の桜を育てることが大事です。
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並木を見ていると、古木に混じって卒業記念の木や結婚記念の木など新しい植樹がされていました。これだけ見事な並木に育て上げられた地元のみなさんは、さらに次の世代へと桜並木を引き継いでいかれることと思います。IMG_2129


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