優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:ソメイヨシノ

九月尽
九月の最終日、姫路は快晴です。近所を散歩してきました。もう昼間に歩いても暑くてたまらないという気温ではありません。湿気も少ないですし、屋外で過ごすには絶好のシーズンの到来です。ソメイヨシノはぽつぽつと紅葉し、紅葉したものから順に散っています。
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染井吉野
今年の桜の開花、ヤマザクラは例年より10日ほど早かったですが、ソメイヨシノはほぼ例年どおりの開花です。いつもの年であれば相前後して咲きます。今年は山から里へ花が下りてくるような感じです。

増位山随願寺の開山堂横のソメイヨシノが開き始めました。淡いピンクを帯びた優しい花の姿はソメイヨシノならではのものです。
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桜枯る
播磨中央公園にはソメイヨシノの並木があり、春のお花見シーズンには遠くからでも桜の雲のように見えるほど壮観な眺めです。いまはそれらのソメイヨシノもすっかり葉を落としています。すでに花を咲かせる準備は整っており、開花時期まで冬の眠りに入っています。IMG_4317


染井吉野
海津大崎の桜並木のほとんどはソメイヨシノです。1936年に植えられているということですから、樹齢は80年を越えています。ソメイヨシノはヤマザクラのように寿命が長くないため、これからは次の世代の桜を育てることが大事です。
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並木を見ていると、古木に混じって卒業記念の木や結婚記念の木など新しい植樹がされていました。これだけ見事な並木に育て上げられた地元のみなさんは、さらに次の世代へと桜並木を引き継いでいかれることと思います。IMG_2129



湖岸の砂浜が川で途切れるところで町なかの道へ上がりました。それから海津大崎の入口まではその道を行きます。大勢の人が歩いており、車も連なっています。道路脇でワインの試飲を呼びかけている店もありました。これだけの人が押し寄せたら、書き入れ時でしょう。IMG_2117
海津大崎の入口からは再び、湖岸沿いの遊歩道(近江湖の辺の道)を歩けます。波打ち際で頭上に桜の枝がかぶさり、花のアーチの下を歩く格好です。海津大崎湖園地までくると、花見客があちこちに座り、お弁当を食べています。
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腰掛けられそうなところはどこも人で埋まっていました。遊歩道沿いにも敷物をしいて座っている人が何人もいて、うっかりすると足を蹴っ飛ばしそうになります。このあたりが一番人が多かったでしょうか。満開のソメイヨシノを仰ぎつつ、どんどん歩いて行きました。IMG_2119



桜は何にでも似合う花です。それでも最も似合うのは日本の伝統的建築物ではないでしょうか。特に鈍色に光る屋根瓦とは素晴らしい取り合わせだと思います。IMG_2064
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増位山随願寺の本堂前のソメイヨシノは今が満開です。見事な枝ぶりで重要文化財の本堂に文字通り花を添えています。各地のお花見の名所はどこも大勢の人で混雑しているでしょう。ここは誰もおらず、こんなに素敵な桜を独り占めして好きなだけ眺めていることができます。満開の花と静寂と、これ以上贅沢なお花見があるでしょうか。IMG_1993
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染井吉野
一昨日、家の周りのソメイヨシノも随願寺境内のものも咲き始めました。開き始めると時間単位で花の様子が変わっていきます。ソメイヨシノは里桜としては最もポピュラーで、お花見というとこの桜がイメージされます。クローンなので、同条件ならぴったり同じ時期に咲きます。それゆえ、桜前線の観察も可能なのです。IMG_1716

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