優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:チェンバロ

晩秋
電子ピアノで「バッハのインヴェンション」を練習しています。ずっとピアノの音で弾いていましたが、昨日は試しにチェンバロの音で弾いてみました。これが思った以上によくて驚きました。

バッハの時代には現在のようなピアノはありません。バッハがこれらの曲を作った時想定していたキーボード楽器はチェンバロだったはずです。そう思えばチェンバロの音の方が馴染むのは当然でしょう。

オリジナル楽器といって、作曲家が生きていた当時の楽器を再現して演奏することが20世紀後半から行われています。電子ピアノのサンプリング音源ですらこう感じるのですから、アナログの実物楽器ならその差はさらに大きいでしょう。
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夏空
バッハのインヴェンションを電子ピアノで弾き始めて、楽譜通りに弾くのは難しいと感じました。装飾音が多くそれが困難なのです。YouTubeでWim Wintersのクラヴィコード演奏を視聴してその理由がわかりました。

バッハの時代の鍵盤楽器といえばチェンバロやクラヴィコードでした。ピアノとは構造が違い、鍵盤は指で軽く触れて弾くものでした。ピアノのような強弱の表情はつけられないため装飾音で表現したのです。

ピアノの鍵盤は重く、チェンバロ等に比べれば指への負担が大きくなります。無理をして装飾音すべてにこだわると指を痛めかねません。楽しんで弾くことが一番ですから、装飾音はこの際棚上げにします。
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