優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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チューリップ
チューリップの原産地は中央アジアとされ、古くはオスマン帝国でもてはやされました。神聖ローマ帝国の大使としてオスマン帝国に赴いていたオージェ・ギスラン・ド・ブスベックによって16世紀に初めてヨーロッパに紹介されました。

ヨーロッパに伝わった際に花の名前が誤ってチュルバン(ターバンという意味)とされたためにチューリップという名になったと言われています。園芸家の熱狂を生み、世界最初のバブルはこの球根の取引に絡むものです。

日本には江戸時代後期に伝来したもののその時は広く普及しませんでした。大正時代に入って栽培が本格化。大正8年(1919)富山県東砺波郡庄下村(現:砺波市)での栽培が資料では日本最初とされています。
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チューリップ
酒蔵の横でチューリップが咲いていました。周りにはムスカリも見られました。ほんの小さな一画ですが古い酒蔵の建物に可愛らしい明るさを添えています。
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チューリップ
近所の畑にチューリップが植えられています。日が昇る前は花弁をかたく閉じていますが、日が差してくると一斉に開いて見事です。昆虫が活動を開始することを知っているんですね。花粉の媒介と蜜というお互いのやりとりがいつ成立したのでしょう。
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チューリップ
花束のうちのチューリップも花弁が開き、ぱっと見たらチューリップとは思えないような雰囲気になっています。紅薔薇やカーネーションもまだ美しさを保っています。

彼岸の初日、朝からお天気は下り坂で正午ごろから風混じりの雨が降り始めました。南西の風でこれも春が進んだ現れでしょうか。
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チューリップ
今日は兵庫県議会議員選挙の投票日です。先ほど投票所になっている小学校まで散歩がてら出かけてきました。いいお天気で日差しがまぶしく、山はすっかり若葉の色になっています。校庭でチューリップが咲いていました。
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チューリップ
幼い子どもの頃の花といえば、桜よりもチューリップでした。赤白黄色と歌われるように色彩がはっきりしていてわかりやすく、子どもの目線の高さで咲いてくれ、形が独特で一度見ると忘れません。擬人化もしやすい。

可愛らしいチューリップですが、金融史に残る最初のバブルはチューリップを巡るものです。17世紀半ば、当時絶頂期を迎えていたオランダでトルコからもたらされたチューリップ球根の価格が異常に高騰した事件を指します。人間心理の不思議さです。
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チューリップ
大橋の袂を離れて西へ歩き始めました。海峡を望むこの場所には明石藩舞子台場跡があります。文久3年(1963)に外国船の侵攻に備え勝海舟の指導の下、明石藩が修築した砲台跡です。現在の護岸の下に当時の石垣が埋まっています。

ここを過ぎると町並みの中に入っていきます。国道2号、山陽電鉄、JR神戸線が並走する場所です。いつもは電車から見ているところを歩いており、ほぼ同じ場所ながら視点が異なるだけで新鮮です。国道沿いを離れて集落の中の道を行きます。道沿いにチューリップが植えられていました。
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チューリップ
チューリップもあちこちで見かけました。湖岸の桜の下でけなげに咲いているチューリップ。さまざまな色があり、ひとめでそれとわかる特徴を持つチューリップは、春の花壇に欠かせない花です。子どもが最初に花の名前を覚えるのもチューリップではないでしょうか。
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