タグ:ハイドン
風荒れる三月の光明るきに
◆三月
ハイドンと同じ古典派前期に活躍した作曲家にボッケリーニ(1743-1805)がいます。ハイドンやモーツァルトに比べると今ではややマイナーな印象ですが、チェロの名手でもありました。20世紀になってから再評価が進んでいるようです。
ボッケリーニの音楽も明るく軽やかで優雅です。これは古典派前期の特徴で、彼らが王侯貴族に雇われていたからです。軽やかで明るい旋律は当時の貴族が求めたものでした。雇い主の好みにあわない曲を作っていては解雇されてしまいます。
フランス革命を経て顧客が王侯貴族から市民階級へと変わったロマン派の音楽では、ドラマチックで重いものが増えていきます。ベートーヴェンは古典派に分類されていますが、曲の雰囲気からするとロマン派の先駆けと感じられます。

ハイドンと同じ古典派前期に活躍した作曲家にボッケリーニ(1743-1805)がいます。ハイドンやモーツァルトに比べると今ではややマイナーな印象ですが、チェロの名手でもありました。20世紀になってから再評価が進んでいるようです。
ボッケリーニの音楽も明るく軽やかで優雅です。これは古典派前期の特徴で、彼らが王侯貴族に雇われていたからです。軽やかで明るい旋律は当時の貴族が求めたものでした。雇い主の好みにあわない曲を作っていては解雇されてしまいます。
フランス革命を経て顧客が王侯貴族から市民階級へと変わったロマン派の音楽では、ドラマチックで重いものが増えていきます。ベートーヴェンは古典派に分類されていますが、曲の雰囲気からするとロマン派の先駆けと感じられます。

啓蟄や終日雨の降り続く
◆啓蟄
昨日は二十四節気の啓蟄でした。目が覚めると雨が降っていました。寒さが緩み冬ごもりの虫がはい出るという意味ですが、一日中しっかり降ったので、まだ出てくるのは見合わせているでしょう。
最近、YouTubeでGiovanni Paisiello(1740-1816)のピアノ協奏曲を聴き、とても気に入りました。ハイドンより8歳下なのでほぼ同世代です。ナポリで名声を博し、エカチェリーナ2世のロシアに招かれ、ウィーンでも活躍しました。
明るく軽快な旋律はハイドンのピアノ協奏曲に通じるものがあります。これは18世紀後半(古典派前期)の音楽の特徴なのでしょう。こうした知られざる音楽家の曲が聴けるようになったのはYouTubeのおかげです。

昨日は二十四節気の啓蟄でした。目が覚めると雨が降っていました。寒さが緩み冬ごもりの虫がはい出るという意味ですが、一日中しっかり降ったので、まだ出てくるのは見合わせているでしょう。
最近、YouTubeでGiovanni Paisiello(1740-1816)のピアノ協奏曲を聴き、とても気に入りました。ハイドンより8歳下なのでほぼ同世代です。ナポリで名声を博し、エカチェリーナ2世のロシアに招かれ、ウィーンでも活躍しました。
明るく軽快な旋律はハイドンのピアノ協奏曲に通じるものがあります。これは18世紀後半(古典派前期)の音楽の特徴なのでしょう。こうした知られざる音楽家の曲が聴けるようになったのはYouTubeのおかげです。

頂に春の陽あまりにありにけり
風に揺れ地に咲き初めしいぬふぐり
◆いぬふぐり
オオイヌノフグリの青い花が美しい季節です。Massimo Palumboがハイドンのピアノ協奏曲とディベルティメントを全曲録音したシリーズをYouTubeでずっと聴いています。耳に心地よく、4時間あまりあるのでBGMにも最適です。
何度も聴いたのでほぼ全曲を覚えました。他のものも聴きますが、これが今のところベストです。この中の何曲かをHaydn-Trio Eisenstadtが室内楽に編曲したものも聴きますがこれもいいです。
まだ交響曲はほとんど聴いていません。膨大な作品があり、とても彼の作品全部は聴けないだろうと思います。他の作曲家も聴きますが、今のところはハイドンで手一杯です。

オオイヌノフグリの青い花が美しい季節です。Massimo Palumboがハイドンのピアノ協奏曲とディベルティメントを全曲録音したシリーズをYouTubeでずっと聴いています。耳に心地よく、4時間あまりあるのでBGMにも最適です。
何度も聴いたのでほぼ全曲を覚えました。他のものも聴きますが、これが今のところベストです。この中の何曲かをHaydn-Trio Eisenstadtが室内楽に編曲したものも聴きますがこれもいいです。
まだ交響曲はほとんど聴いていません。膨大な作品があり、とても彼の作品全部は聴けないだろうと思います。他の作曲家も聴きますが、今のところはハイドンで手一杯です。

春隣る水の流れの軽やかに
◆春隣る
ハイドンを知ってその曲を探すうち、これは昔好きな歌手のアルバムの発売を待っていたような感覚だと思いました。自分が生まれるずっと前からあった音楽ですが、それでも自分にとっては新曲です。
あまり一気に聴いてしまわない方がいいと思いながら聴いています。流行歌のアルバムを買っていた頃は、それを何度も聴いてそれらの曲は自分の中にしみ込んでいました。シングルで発売されない曲にも大好きな曲がいくつもありました。
ハイドンの曲にもメジャーなものとそうでないものがあります。ピアノ協奏曲で有名なのは11番ですが、それ以外にも素晴らしい曲があり、そういう曲を自分の中で消化できるまで何度も聴こうと思っています。

ハイドンを知ってその曲を探すうち、これは昔好きな歌手のアルバムの発売を待っていたような感覚だと思いました。自分が生まれるずっと前からあった音楽ですが、それでも自分にとっては新曲です。
あまり一気に聴いてしまわない方がいいと思いながら聴いています。流行歌のアルバムを買っていた頃は、それを何度も聴いてそれらの曲は自分の中にしみ込んでいました。シングルで発売されない曲にも大好きな曲がいくつもありました。
ハイドンの曲にもメジャーなものとそうでないものがあります。ピアノ協奏曲で有名なのは11番ですが、それ以外にも素晴らしい曲があり、そういう曲を自分の中で消化できるまで何度も聴こうと思っています。

晩冬の驟雨が街を濡らしおり
◆晩冬
ハイドンの音楽を毎日聴いています。250年ほども前に作られた作品ですが、今も新鮮です。ピアノ協奏曲を全部聴いた後、それらをオルガン、ハープシコードなどで演奏しているものも聴きました。それぞれ異なる魅力があります。
クラシック音楽と一口にいっても、バロック(1600-1750頃)、古典派(1730-1820頃)、ロマン派(1810-1920頃)と大きく三つの時代に分けられます。この区分を頭に入れてから聴くと、時代による特徴と自分の好みがわかってきます。
ハイドンが作曲をおこなったのは1750年頃から1802年までなので、古典派中の古典派です。ソナタ形式、美しい旋律、それが古典派の特徴で、うっとりするようなメロディが次々に現れます。

ハイドンの音楽を毎日聴いています。250年ほども前に作られた作品ですが、今も新鮮です。ピアノ協奏曲を全部聴いた後、それらをオルガン、ハープシコードなどで演奏しているものも聴きました。それぞれ異なる魅力があります。
クラシック音楽と一口にいっても、バロック(1600-1750頃)、古典派(1730-1820頃)、ロマン派(1810-1920頃)と大きく三つの時代に分けられます。この区分を頭に入れてから聴くと、時代による特徴と自分の好みがわかってきます。
ハイドンが作曲をおこなったのは1750年頃から1802年までなので、古典派中の古典派です。ソナタ形式、美しい旋律、それが古典派の特徴で、うっとりするようなメロディが次々に現れます。

春を待つピアノの音の軽やかに
◆春を待つ
聴き始めていたEkaterina Derzhavinaのハイドンのピアノソナタ全集の続きを聴いています。モーツァルトがピアノソナタを18曲書いている一方で、ハイドンは60数曲書いています(真偽がはっきりしない作品がいくつかあるためです)。
モーツァルトを聴いた後でハイドンを聴くと、シンプルというか、素朴な温かみを感じます。巨匠たちのピアノソナタを聴く基準として、まずは「全集」を録音している人に限ろうと決めました。
全集録音に挑戦しているということは、そのピアニストがその作曲家に深い思い入れを持っていると解釈できます。CD9枚分10時間もの録音を完成させるなんて、並大抵のことではありません。

聴き始めていたEkaterina Derzhavinaのハイドンのピアノソナタ全集の続きを聴いています。モーツァルトがピアノソナタを18曲書いている一方で、ハイドンは60数曲書いています(真偽がはっきりしない作品がいくつかあるためです)。
モーツァルトを聴いた後でハイドンを聴くと、シンプルというか、素朴な温かみを感じます。巨匠たちのピアノソナタを聴く基準として、まずは「全集」を録音している人に限ろうと決めました。
全集録音に挑戦しているということは、そのピアニストがその作曲家に深い思い入れを持っていると解釈できます。CD9枚分10時間もの録音を完成させるなんて、並大抵のことではありません。

松過の夕刻にある明るさよ
◆松過
ハイドンの「ピアノ協奏曲全集」として録音されているものを三種類見つけました。ひとつめがMassimo Palumboによるもので、これはかなり範囲を広くとっており、ディベルティメントなどもあわせてCD4枚4時間半近い録音です。
ハイドンの時代は楽譜の保存状態が悪く失われたものが数多くあります。一方、著作権という概念が薄く、人気に便乗して彼の作品と偽って発表された作品もありました。
彼のピアノ協奏曲として定番といえるのは、ホーボーケン番号XVIII1,2,3,4,5,6,8,10,11のようです。Melodie Zhaoのものも、Matthias Kirschnereitのものもこれらをすべて録音しCD2枚で「全集」としています。

ハイドンの「ピアノ協奏曲全集」として録音されているものを三種類見つけました。ひとつめがMassimo Palumboによるもので、これはかなり範囲を広くとっており、ディベルティメントなどもあわせてCD4枚4時間半近い録音です。
ハイドンの時代は楽譜の保存状態が悪く失われたものが数多くあります。一方、著作権という概念が薄く、人気に便乗して彼の作品と偽って発表された作品もありました。
彼のピアノ協奏曲として定番といえるのは、ホーボーケン番号XVIII1,2,3,4,5,6,8,10,11のようです。Melodie Zhaoのものも、Matthias Kirschnereitのものもこれらをすべて録音しCD2枚で「全集」としています。
