優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:ファーム富田

鶏頭
北海道を走っていると、播磨周辺とは植生が随分違うと感じます。まず、柿の木がありませんし、桜もありません。水田はときどき見かけましたが、主体ではありません。帯広で姉の知人の牧畜業の方は、家の裏の畑をヒグマが通って水を飲みに行くと言われていました。

10月9日から12日まで帯広、占冠、富良野、美瑛あたりを観光しました。その直前に最低気温が5℃程度まで冷え込む日があったらしいですが、この間は姫路周辺とそれほど変わらない気温で観光にはうってつけでした。
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ラベンダーの最盛期には大渋滞が発生するとのことですから、今くらいの時期に観光に来るのは悪くないと思います。素晴らしい観光地でも人が多くごったがえしていると魅力は殺がれてしまいます。

北海道は鉄道が不便なのでレンタカーで回るのがお勧めです。冬になると暖かい地方の人間はとても北海道で運転できません。それを考えれば、10月は最も観光にいい時期です。
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秋深し
富良野では、1950年代終わりから60年代にかけてラベンダーの栽培が盛んとなり、ピーク時には250戸の栽培農家がありました。しかし、1972年から貿易の自由化と合成香料の進歩により、ラベンダーオイルの価格が急落。ラベンダー農家は「ファーム富田」のみになってしまいました。

1976年、国鉄のカレンダーにラベンダー畑が採用されたことをきっかけに観光客が訪れるようになりました。さらにドラマ『北の国から』が人気を呼んだことから観光客が増え、夏のラベンダーの最盛期には周辺道路が大渋滞するほどになっています。
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姫りんご
畑の中にヒメリンゴの木があり、たくさん実がなっていました。帯広、占冠、富良野あたりには瓦葺の家はありません。冬は氷点下20℃になり、雪もたくさん降ります。屋根は急勾配で各家の外に大きな灯油タンクが据え付けられています。あと一か月もすれば雪が積もり始めるのでしょう。
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秋時雨
「ファーム富田」では農場のバイクも農機具もすべてラベンダー色に塗装されています。時雨を避け屋根のある場所のテーブルでカットメロンとメロンパンを食べました。メロンパンは姫路周辺で食べるようなものではなく、中にメロンクリームが入っています。どちらも大変美味しくいただきました。
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晩秋
「ファーム富田」の彼方には雲を被った富良野岳、十勝岳といった大雪山系の山々が見えます。雲が切れると活火山である十勝岳の噴煙も覗きました。花畑の傍らには白樺が生えていて、この景色も北国を感じるもののひとつです。
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槍鶏頭
11日は時おりにわか雨があったものの、観光には悪くないお天気になりました。占冠から富良野へ向かい、ラベンダー畑で有名な「ファーム富田」へ行きました。ラベンダーの最盛期は7月ながら、10月でもまだ残っている畑がありました。

主な花で目立ったのはヤリゲイトウでした。赤、黄色、赤紫といった色の違うものが畑一面に植えられています。無料でこの景色を楽しませてもらえるというのも驚きでした。
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