優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:フォルテピアノ

天清和
旧暦四月の時候を清和といいます。昨日は旧暦4月3日、心地よい快晴でした。

18世紀から19世紀前半の頃のピアノをフォルテピアノといいます。古典派の頃はこのピアノを使っていました。現代ピアノはモダンピアノといい、19世紀半ば以降のものです。

J.C.バッハの鍵盤協奏曲をアンソニー・ハルステッド指揮のハノーバー・バンドで聴きました。ハルステッドはフォルテピアノも弾いており、その軽やかな音に驚きました。99年発売のもので、CDジャケットにはMagda Hammerlingの抽象画が使用されています。
R-8442185-1543689855-6009

マフラー
ハイドンの「ピアノ協奏曲」も厳密には<鍵盤楽器協奏曲>です。ハイドンの作品を整理したホーボーケン番号ではXVIIIに分類される作品群です。

この時代のピアノは「フォルテピアノ」と呼ばれました。イタリア語で強弱を意味し、演奏で音の強弱をつけることができるようになりました。当時は5オクターブから5オクターブ半の音域で、ハイドンはその範囲内で作曲したのです。

現在のピアノは88鍵あり、7オクターブ3度の音域です。作曲家が生きていた時代の楽器を再現して演奏すれば、作曲家がイメージした音楽をある程度再現可能とされています。もちろんモダンピアノで弾いても魅力は十分です。
IMG_4792

このページのトップヘ