優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:マーケティングの罠

冴返る
生活レベルをあげるのは節約の敵です。すでに私たちは必要なものを持っています。いろいろ付加価値を付けた製品が毎シーズン出ますが、ほとんどが無くて済むものです。「あったらいいなは無くても平気」です。

私たちは心理的な弱みを持っていて、そこを突かれると必要でない物でも買ってしまいます。いかに買わせるかを考えているプロが世の中にいっぱいいるのです。こちらが知恵をつけて防御しなければ、いいように買わされてしまいます。
IMG_1042


朝霞
最新のiPhoneの値段を見ると仰天します。安い型落ちのAndroidで十分です。私はApple製品を全く持っていません。必要ないからです。節約を考えるときに、世間の情報に流されず「自分には何が必要か」ということから外れないようにします。

私たちは常にマーケティングにさらされています。そこから心理的に距離をおくことをしないと巻き込まれて必要ないものを買わされてしまいます。流行りとか、カッコよさとか…、そんなものは全部幻想です。
DSCN6613


節分
節分前からスーパーなどでは恵方巻の予約の張り紙がされていました。コンビニなどでもそうでしょう。恵方巻は江戸時代に大阪の花街であった習慣らしいです。それが現在のように全国レベルのものになったのは、1990年ごろからです。

あるコンビニオーナーがそれを「恵方巻」として売り出し、それが大当たりしました。ハロウィン、クリスマス、恵方巻、バレンタイン、ホワイトデーなど、みんな売る側のマーケティングにうまく乗せられ消費させられているのです。

物価がどんどん上がっている中、マーケティングに乗せられて買わなくていいようなものを買っていないか、よく考えてみる必要があります。相手はプロなので無自覚でいるといくらでもお金を吸い上げられます。
IMG_1006


寒卵
身体を動かすことについても特別な費用をかける必要はありません。ジムへ行くより、機会をとらえて歩くこと。特に階段を使う。階段は無料の筋トレ&エアロビクスグッズです。駅にも商業ビルにもオフィスビルにもあります。

高額なお金を払ってジムでトレッドミルを歩かずとも、身の回りの階段を歩けばいい。筋トレは自分の体重を活かしたスクワットや腕立て伏せなどで十分です。YouTubeには無料の運動動画が溢れています。そういうものを参考にすればいい。

お金を払わなければ何かができない、と思い込まされていることが問題です。これもマーケティングの罠です。「自分で工夫する」のが節約の原点です。
IMG_4792


日脚伸ぶ
節約を目標とする場合、禁句は「面倒」です。便利だと言われるものの大多数が人の「面倒」を解決するためのものです。例えば、最新家電の乾燥機能付きドラム式洗濯機。洗濯も乾燥も全部やってくれますから干す手間がいりません。

しかし、乾燥させるので電気代が余分にかかります。冬でも豪雪地帯以外、無料の日差しがほぼ毎日降り注ぎます。干す手間を厭わなければそれを利用できるのです。

いかにも便利なように宣伝して新商品を買わせるマーケティングの罠にかかっていないか、よく考えるのが賢明です。財布からお金を出させることを日夜必死で考えている人に対して無防備でいることは危険です。
DSCN6543


ブランドものを買い漁っていては節約とは無縁になります。アウトドア系の趣味の物品をたくさん買うのは、ブランドものに耽溺するのに似ていると気づきました。

企業側の売る戦略はうまいです。アウトドア系の物品を売る企業は、自然、本格的、機能的といった文章とともにそれらしい映像をからめたマーケティングを行ってきます。

ものが溢れている現在では企業側は「気分」を売ります。必要ではないものを必要だと錯覚させる必要があるのです。それに気づいてやめました。本当に必要なものは確かにあります。けれどそれは欲しいと思うものの半分にも満たないでしょう。
IMG_5660


このページのトップヘ