優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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冬の山
黍田富士からもと来た道を鞍部まで下りどんぐり広場へ向かいました。どんぐり広場から直登するコースはこちらを辿るものです。どんぐり広場にはログハウスがあり炭を貯蔵しておく場所のようでした。

お手洗いは目の前の神部小学校のものをご利用くださいとありました。最近の校舎は敷地内に立ち入れないところが多いですが、ここはグラウンドを囲む金網にドアがついており、西側にあるお手洗いを利用できるようになっています。

校庭から山を仰ぎました。校庭には「元気よく仲良く力いっぱい」というスローガンが掲げられ、故郷の小学校という雰囲気です。
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師走
山陽新幹線のすぐ北を山陽本線が走っています。貨物列車が何度か通るのを見ました。客車より多いかもしれません。このあたりも播磨によくみられる低い丸い山が連なり、その間に田畑が広がっています。
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十二月
黍田富士の頂には「幸せの鐘」があります。登山道の途中にもいくつか小さな鐘が据え付けられていました。ここの鐘は教会の鐘などと同じ車輪付きのスイングベルで、紐を引くと驚くほど大きな音で鳴りました。町中に幸せが鳴り響くように…。いい名称ですね。
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展望台からは北に広がるたつの市街を眺めることができます。すぐ下を山陽新幹線が走っており、昼食を摂っている間にも何本もの新幹線が走り抜けて行きました。その北にJR竜野駅があり、東を揖保川が流れています。

たつの市は平成の大合併以前は龍野市との表記でした。しかし、JRの駅名も典型であるように、龍野と竜野というふたつの表記が混在していました。合併を契機にたつの市とのひらがな名称になりましたが、龍の字が消えたのを残念に思う人は多かったと思います。
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冬晴
黍田富士へはいったん下り、登り返すようになっていました。尾根上の道が白く輝き、そこを下ってくる人の姿が見えました。道は明瞭でよく登られているのがわかります。山頂は意外に広く、斜面に突き出す形で展望台が設けられています。そこに座って昼食にしました。
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極月
登山道を東に歩いて行くと木々が少し途切れ、ソヨゴとアカマツの間から明石海峡大橋を望むことができました。淡路島、四国、小豆島に囲まれた播磨灘は穏やかです。太古の時代、陸を行くよりも、この海を船で行く方が他地域との交流は容易だったと思います。
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落葉
ヤッホの森のある山域には多数の古墳があり、もっとも大きいものが亀岩だと思われます。それ以外にもすべてあわせて40以上の古墳が並んでいます。見晴らしの良い小山で、集落も海も見え、古墳を作ろうと思わせる条件に満ちていたのかもしれません。
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木の葉
瀬戸内海沿岸部は低山が多く、冬は晴天に恵まれほとんど雪が降らないことから冬の低山歩きにはもってこいです。雪国では冬の山はエキスパートだけのものとなりますが、この辺りではむしろ寒い時期の方が山歩きには適しています。
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初雪
亀岩展望台から黍田富士への道標に従って東へ向かいました。晴れていますが上空は風が強く寒気が流れ込んでいます。いっとき雪雲が吹かれてきて雪が舞いました。初雪です。滅多に雪が降らない西播磨の海沿いでは雪は珍客です。日差しが出ると同時に雪はやみました。
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冬の海
さらにしばらく登っていくと見晴らしの良い場所に出ました。亀岩展望台です。亀岩は飛鳥の石舞台古墳を小ぶりにしたような形をしていて、この地域の有力者を葬った古墳です。

ここから南には目の前に家島諸島の男鹿島(たんがじま)が見えます。真昼で太陽は真南に近く低い位置から播磨灘を照らしています。そのさらに向こうには淡路島の西南部と徳島県の鳴門市が見えました。東に視線を移せばかろうじて明石海峡大橋の淡路側の主塔が確認できます。
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