優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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五月
「サクラジマアイランドビュー」で桜島港に戻り桜島フェリーで鹿児島市内に戻りました。すでに午後5時を過ぎており、噴煙をあげる桜島が夕陽に照らされていました。

桜島もそうでしたが鹿児島市内でも屋外の物干し竿を全く目にしませんでした。今日は風向きが逆方向だったものの、晴天でも降灰で洗濯物を屋外に干すことはできません。その土地ならではの苦労がいろいろあることでしょう。
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五月
仙厳園の御殿は万治元年(1658)に島津家19代光久によって建てられ、数百年の歴史の中で建て直しや増改築が行われました。歴代薩摩藩主の別邸であり、幕末以降は国内外の賓客をもてなす施設としても使われました。

玄関を入るとすぐに鳳印の間があります。島津家の世継ぎの部屋です。大正時代の改築時に玄関横になりました。床の間の甲冑はニコライ2世が仙厳園を訪れた際に30代忠重が着ていた複製品です。

掛け軸の思無邪(しむじゃ)は論語の言葉で「おもいよこしまなし」と読みます。「心意正しく、邪な思いのないこと」と言う意味で、幕末の薩摩藩主・島津斉彬の座右の銘であり、この書も彼の直筆です。
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五月
フラワーセンター入口近くの中央花壇でネモフィラが咲いていました。ネモフィラといえば茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」が有名です。2001年、ここにネモフィラが植えられて一躍この花が知られるようになりました。

ここにネモフィラを植えた理由は、公園の「みはらしの丘」が、米軍の射爆撃場(演習場)の標的として使われていたという歴史的背景にあります。演習場の跡地が日本に返還され、「平和の象徴となる公園にしたい」という思いから整備が進められました。

その際、「過去を忘れられる景色に」という願いから、青いネモフィラを植えることが決定。空と海の青とネモフィラの青が溶け合う絶景が人気を呼び、晩春から初夏への橋渡しをする花として全国的に広く植えられるようになりました。
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五月
胡蝶蘭はラン科ファレノプシス属に属する植物です。19世紀にヨーロッパで蘭ブームが起こり、珍しい種を求めてオーキッドハンターが世界中を探索しました。胡蝶蘭の原種は19世紀前半に熱帯の東南アジアで発見されました。

日本にはイギリスを経て明治時代に伝来。当初は白い花だけでしたが、品種改良でピンクや黄色などさまざまな色が登場しました。現在では優れた個体を選抜し、その茎頂細胞をフラスコ内で無菌培養するクローン増殖が主流です。

胡蝶蘭は花持ち、均一性、大輪、色彩の鮮やかさ、といった贈答用に求められる特性が徹底的に追求されています。そのため偶然性や不揃い感がなく、生花というよりは人工美を感じさせる花になっています。
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五月
由布院駅前のバスセンターまで戻り、そこから別府行きのバスに乗りました。バスセンターでは大きなトランクを持った韓国人観光客の姿が目立ちました。

この日は年にこれほどの快晴は数日もないだろうと思うほどのいいお天気で、全天真っ青、雲が全くありませんでした。

別府行きのバスには出発時は数人しか乗っていませんでした。バスは県道216号から県道11号に入り、由布岳の麓まで登って行きました。振り向くと車窓には由布院盆地が広がっていました。
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五月
大分へ来ています。昨日は博多から「ゆふいんの森」に乗り由布院まで行きました。月曜日の雨があがり、空は真っ青で雲一つない晴天でした。「ゆふいんの森」も由布院も外国人観光客が多く、日本人の姿は1割程度でした。
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五月空
ハイキングの最後に三ツ矢サイダー発祥の地である平野鉱泉工場跡へ立ち寄ることにしました。多田神社から丘陵地の住宅街に出て能勢電鉄方面に向かい歩いて行きました。国道173号を渡るころには左手向こうに大きな三ツ矢サイダーの商標が見えてきます。

猪名川の支流である塩川を渡れば川沿いに大きなシナサワグルミが生えています。中国原産で明治初期に日本に入りました。生長が早いので街路樹や公園樹として各地に植えられています。果穂には翼があり、それが日の光を透かしてきれいでした。
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五月
「播州皿屋敷」は怪談。姫路城に残るお菊井戸にまつわる伝説を劇化したものです。戦後の上演回数は少なく珍しい演目だということです。

悪事を企む細川家家老の浅山鉄山が、自身の横恋慕を受け入れないお菊に罪をきせて惨殺する場面の残酷な美しさが描かれます。お菊が「一枚、二枚…」と皿を数え幽霊となって現れるのは後半です。鉄山を中村橋之助、お菊を中村虎之介が演じました。

「鰯売戀曳網」は一転してコメディタッチの明るい作品で、鰯売りの猿源氏を中村勘九郎、猿源氏が憧れる傾城蛍火を中村七之助が演じました。子役も出ていました。主役を演じる歌舞伎俳優たちは、名のある家に生まれ幼いころから稽古を積んで所作を身に着け、舞台を務めるようになるのでしょう。
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五月
豪雨の影響で月曜日の川はまだ泥の色でしたが、火曜日になると澄んできました。お天気はすっかり回復し、しばらく晴天が続きそうです。車に乗るとすでに暑く、昼間は窓を開けて走行しています。ジャーマンアイリスがあちこちで咲いています。
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五月
12時7分発の花嫁のれん2号に乗りました。JR西日本が和倉温泉と金沢の間で運行する観光列車です。キハ48系ディーゼルカーを改装した2両編成、赤を基調とした外観デザインには輪島塗や加賀友禅のイメージが使われています。運転士と車掌以外に専用のユニフォームを身に着けた「おもてなし」のための乗員がいました。
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