優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:兵庫県立あわじ石の寝屋緑地

凍る
急な階段の道が終わると標高128mの「いきものたんぼ」に着きます。古い棚田を利用したもので、水辺の生き物、あぜの草花などを観察できるようになっています。今は真冬、田んぼの日陰の部分は薄い氷がはっていました。
IMG_6907

帰り花
標高245mの海峡展望台を後にすると、一気に階段で下っていきます。下りながら、これは登るには嫌気がさすような道だと思いました。途中でモチツツジの帰り花に会い、やはり淡路は暖かいのだと感じました。

ここでは1950年代頃までは人々が薪を得たり栗を植えて実を採ったりしていました。ウバメガシ、コナラ、クリ、竹、クスノキなどが植えられ、生活に活用された里山の時代だったのです。

今、「兵庫県立あわじ石の寝屋緑地」になり、里山の面影を残しつつハイキングや生き物観察、眺望を楽しめる場に変わりました。
IMG_6906

冬の雲
海峡展望台に出て周りを見たとき、一瞬「大橋はどこ?」と思いました。ここからは明石海峡大橋を縦方向に真後ろ(あるいは真正面?)から見ることができます。高速道路の路面も見下ろす形となり、不思議な光景です。
IMG_6905



海峡展望台からは神戸淡路鳴門自動車道の下り淡路SAにある大観覧車が見えました。以前乗ったことがあります。淡路SAは明石海峡大橋の絶景スポットのひとつです。淡路島に渡ってきた人の多くはここで一休みし大橋を眺めるのです。
IMG_6904

冬景色
空中展望台でティータイムをとった後、さらに進んでいくと標高237mの見上げる展望台に着きました。ここでは9月下旬から10月初旬にかけてサシバ、ハチクマの渡りを観察できるそうです。

ここからこの緑地の最高地点である標高245mの海峡展望台へ向かいました。ここで南の方に目を向けると山の向こうに山が見え、「あれは四国?」と思いましたが、淡路島が紀伊半島に向けて飛び出した先端部でした。紀淡海峡が日差しに輝いて見えます。
IMG_6902

寒中
兵庫県立あわじ石の寝屋緑地の入口は神戸淡路鳴門自動車道の下をくぐってさらに少し歩いた先のところにあります。ここの標高が71m、すでに70mばかり登っています。入口近くには駐車場があり、犬を散歩に連れてきている人と出会いました。

そこからまだしばらくは舗装された道を行き、やがて一般向きと健脚向きの道に分かれ土の道に変わります。私たちは一般向けコースをとりました。どちらも同じ一周2kmの道ですが、一般向けは上りの傾斜がゆるやかで下りの傾斜がきつくなっています。

オススメ散策ルートとパンフレットには記載されているものの、これは散策ではなく立派な登山です。ところどころに休むためのベンチがあり、やがてウバメガシのトンネルを抜けると標高230mの空中展望台に出ます。神戸方面の展望が大きく開けていました。
IMG_6900



岩屋の集落は県道31号に挟まれた中にあり、下の県道から上の県道まで、集落の中の道には「津波避難経路」との表示が道路表面にありました。淡路島の東海岸にあたるこの辺りは、南海トラフ大地震が起きれば津波が到達します。

そのとき、この表示に従って高台へ逃げよ、ということでしょう。先日の能登半島地震でもあらためて津波の恐ろしさを目の当たりにしました。海岸近くにいて大きな揺れを感じたら、何を捨てても高いところに向かって逃げることが大事です。
IMG_6895


初詣
「兵庫県立あわじ石の寝屋緑地」を目指し、海岸から山へ向かいました。石の寝屋古墳群は海を生業としていた集団が6世紀後半に作ったといわれる古墳です。

登っていく途中に八幡神社があり、初詣がまだだったことを思い出し、ここでお参りすることにしました。
IMG_6894


このページのトップヘ