優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:兵庫県立考古博物館

冬はじめ
復元された弥生遺跡の住居に入ってみました。葦で葺かれており入口は背をかがめてようやく入れるくらいです。中には柱が二本立っており、奥に炉が切ってあります。家族数人で暮らしたのでしょうか。以前アフリカへ行ったときに訪れたマサイ族の住居を連想しました。
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冬晴
大中遺跡公園には弥生時代の住居が再現されています。国指定の遺跡としては弥生時代後期のものですが、出土品には旧石器時代のものもあります。ここは温暖で海に近く住みやすい場所だったと考えられます。旧石器時代にはナウマンゾウやオオツノジカなども生息しており、それを狩っていたようです。
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ねずみもちの実
大中遺跡公園には弥生時代にそこにあったと思われる植物が植えられています。ネズミモチはモクセイ科の常緑低木で、関東以西の暖かな山地に自生します。実は漢方ではジョテイシと呼び、滋養強壮、利尿、緩下として利用されてきました。

また、実とは別に葉には抗菌作用が、樹皮は解熱剤、根も咳嗽治療として使われるという多くの薬理作用を持っており、弥生時代の人々もこれをさまざまに使ったことでしょう。
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冬紅葉
博物館の建物の壁には蔦が這っており、赤く色づいてきれいでした。そこを通り抜けると大中遺跡公園に出ます。考古博物館の中を見学するのは後にして大中遺跡の復元された住居群を順番に見ていくことにしました。
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枯葦
狐狸ヶ池の博物館側には葦が茂っています。播磨町は東播磨臨海工業地帯の一画にあり、阪神地区に近く、すぐそばまで住宅地が迫っています。広大な遺跡公園は地元の方にとってもいい憩いの場所なのではないでしょうか。
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冬の晴れ
兵庫県立考古博物館のすぐ隣に有料駐車場(300円)があり、そこまで車で行きました。駐車場からは狐狸ヶ池の上にかかる木橋を渡って博物館に入る構造になっています。

2007年に開館。古代物見櫓を模した展望台があり、青空にそれが映えていました。外観はコンクリート打ちっぱなしの安藤忠雄建築を思わせます。設計は昭和設計です。
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