優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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初冬
城下町の趣が残る通りを歩いて行くと、門前にシロスジアマリリスが咲いていました。通常のアマリリスは晩春に球根を植え、仲夏に花が咲きます。シロスジアマリリスはその名の通り葉に白い筋があり、初冬に咲きます。
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初冬
龍野城は鶏籠山上にあった古城時代と、現在の城跡の平山城時代に分かれます。平山城は寛文12年(1672)に信州飯田から脇坂安政が入府し、明治初年まで脇坂藩10代が続きました。

有名なのは赤穂事件の赤穂城請取の安照、寺社奉行として延命院事件を裁いた安菫、桜田門外の変のときの老中安宅などです。

城跡には明治から大正まで旧制中学や県立龍野高等女学校などがありました。昭和50年代に御殿、隅櫓、武具櫓、埋門が再建されています。御殿の隣に立派な黒松が植えられていました。
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初冬
今回の兵庫県知事をめぐる騒動に関して、テレビは「おねだり&パワハラ」と連日かなりの時間をとって放映してきました。ところが今の兵庫県知事選挙に関してはほぼ報道していません。

失職に追い込まれた斎藤前知事の選挙運動には大勢の聴衆が集まり、異例の大人気になっています。立花氏の選挙運動も同様です。テレビとしては格好のネタのはずですが、「報道しない自由」を行使しています。

これが各局横並びで不気味なほどです。斎藤前知事の演説になぜ人が集まるのか、それを報道するのがメディアの仕事のはずなのに、やりません。彼らにとって「不都合な真実」がその背後にあるからです。
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初冬
絵の横には小ぶりな干し柿がつるされていました。瓦屋根と白壁によくあっています。最近は屋根に瓦を使う家がめっきり減りました。近所に続々と新しく建っている家も瓦を使っている家は一軒もありません。

姫路市船津町周辺は良質な土を産し、神崎瓦、いぶし瓦と呼ばれる瓦を作ってきました。姫路城の鯱瓦にも使われています。長い伝統で培われてきた技術ですが、近い将来寺社仏閣や城郭建築以外で瓦を見ることはなくなっていくかもしれません。
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初冬
佐伯神社の説明板には「祭神は阿良津命で当地の始祖である稲背入彦命の曾孫にあたる」とあります。稲背入彦命は景行天皇の皇子で、その子である御諸別命が成務天皇のときに播磨国に任ぜられ、氏名を針間別としました。

その子である阿良津命(伊許自別命とも)は、応神天皇の播磨国行幸時に同国佐伯部の管掌と「針間別佐伯直」への改姓を賜り、以後豪族としてこの地を治めました。

景行天皇、成務天皇、応神天皇はいずれも伝承の域を出ず、実在したとしたら4世紀半ばから後半にかけてと言われています。境内には姫路市の保存樹(指定番号4-2・4-3)の椋の巨木が2本あり、狭い境内の空を覆うように立っています。
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初冬
宍粟市山崎町には明治時代に入るまで山崎城がありました。平城で延宝7年(1679)以降は山崎陣屋でした。城跡は市街地化していますが、山崎藩陣屋門(紙屋門)が宍粟市有形文化財に指定されています。

ここに城郭が建設されたのは元和元年(1615)、姫路藩主・池田輝政の四男・輝澄が山崎3万8千石で入封して以降のことです。その後、松井氏ー池田氏ー本多氏と変わり、明治維新を迎えています。
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初冬
それなりの人出でしたが、大混雑というわけではなくそれぞれ思い思いにスマホやカメラを紅葉に向けたり、記念撮影をしたりするだけのスペースはあります。のんびり散策して紅葉を楽しむにはほどよい雰囲気でした。
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初冬
今日のGoogleロゴがダスティ・スプリングフィールドになっていました。『この胸のときめきを』で有名なイギリス出身のミュージシャンです。私はエルビス・プレスリーで知りましたが、元はイタリアのピノ・ドナッジオが歌い、1965年のサンレモ音楽祭の入賞曲になりました。

いろいろな人がカバーしており、日本人では前野曜子尾崎紀世彦のものがたくさん聴かれているようです。それぞれ異なる味わいがあっていいです。

イタリア語の原題は ”Io Che Non Vivo Senza Te” 「あなたなしでは生きられない」。英題は ”You Don't Have To Say You Love Me” 「愛していると言わなくていい(からそばにいて欲しい)」。日本題では「この胸のときめきを」。題名の違いは国民性の違い?
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