優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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初夏
別府は源泉数、湧出量ともに日本一の温泉地です。花べっぷは温泉宿には珍しく男女の浴場が固定していて、女湯は乙姫といい、内湯、外湯、ミストサウナがあります。

夜に外湯で出会ったのは明石の方でした。前日はもっと大きな宿に宿泊されて外国人観光客が多かったそうです。ここはこじんまりして落ち着ける、と喜んでおられました。
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初夏
知人の水彩画と並んで古い書を屏風に表装した作品が並んでいました。恐らくこの古民家に昔からあったものでしょう。天井が取り払われているため太い梁が見え、今ではもはやこうした材を手に入れるのも難しいだろうと思います。

姫路市の中心部からそれほど離れていないので、私が住んでいる周辺には続々と家やアパートが建っています。しかし、古くからある集落では道路幅が狭いため、奥まったところにあって車が入れない家は放置されて空き家になっているところも珍しくありません。

建築から一世紀以上がたった後、リノベーションされて新しい役割を与えられ、新しい人の出入りがあるこの家は幸福な存在だろうと思います。
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初夏
満願寺境内の裏から左手に入ると愛宕原ゴルフ場のそばに出ます。ゴルフカートが走り、数人の人たちが球を打っているのが見えました。ゴルフ場の敷地に沿って山道を下っていけば湯山台の住宅地に出ます。

川西市のこのあたりは坂の街です。大阪への通勤を考え、丘陵地を切り開いて造成されたのでしょう。鉄道の駅からは遠いので、公共交通はバスです。一戸の敷地は広く、二台は駐車できるスペースがついています。庭には季節の花を咲かせよく手入れされています。

閑静な住宅街で若く体力があるうちはいいでしょう。しかし、ひとたび大きな病気をしたり車の運転もおぼつかなくなってくると、日々の外出にはなかなか厳しいところではないだろうか、と歩きつつ感じました。
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初夏
姫路市周辺では2028年度までに県立高校9校が4校に統合され、市立高校3校も2026年に1校に統合されることになっています。いずれも少子化の影響とのことです。姫路市を中心とした中播磨地区は高校の数が多く、一気に減る印象です。
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初夏
GW最後の日曜日は終日雨の模様です。高速道路も新幹線も飛行機も混雑しているようです。下の道を車で走っていても滋賀、大阪といった近隣府県の車を見ました。

初夏を代表する花のひとつキリが咲き始めています。ゴマノハグサ科の落葉高木で遠くからでもその薄紫色の花がよく目立ちます。
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初夏
花嫁のれん2号では和軽食セットをいただけます。天保元年(1830)創業の金沢の老舗料亭「大友楼」が手がけた加賀の郷土料理です。味も素晴らしいですが、それ以上に驚いたのがパッケージでした。六角形で二段のお重がスライド式に横に開き、狭い列車のテーブルでも気にせず食事を楽しめます。

お茶はペットボトルの加賀棒茶。石川県の名産品で、ほうじ茶の一種です。晩年にほうじ茶を好んだ昭和天皇にも献上されたとか。通常のほうじ茶は茶葉を焙じますが、加賀棒茶は新茶の茎を浅く焙じて作ります。まろやかな味わいです。
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初夏
能登島は和倉温泉の正面に湾を塞ぐように横たわる島です。面積は46.53㎢、大きさでは日本の島の中で40位になります。この島の存在もあってか、和倉温泉前の海は波静かで穏やかです。

本土とは1982年に能登島大橋、1999年にツインブリッジのとで結ばれています。能登島大橋はプレストレスト・コンクリート橋で橋長1,050m、石川県最長の橋です。ツインブリッジのとは斜張橋で橋長620mです。
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初夏
金沢から和倉温泉まで能登かがり火5号でほぼ1時間でした。宿は「白鷺の湯 能登海舟」です。2021年3月に開業したばかりの新しい施設で、各部屋に七尾湾を望む露天風呂がついています。

全館が畳風の床になっていてスリッパを履く必要がありません。部屋はベッドで旅館とホテルのいいとこどりをしたようなつくりに感心しました。部屋からは右手に能登島大橋が、左手にツインブリッジのとが見えます。
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「雲を測る男」の足元から手前に目を移すとコデマリ、タニウツギ、ベニウツギなどが咲いていました。これも「緑の橋」という作品です。作者のパトリック・ブランは植物学者で、幼いころに<垂直庭園>というものを思いつき、長年その研究を続け今では世界各地でそのプロジェクトを手がけています。

自然に咲いているように見えましたが、金沢の気候に適した植物100種がわずか14cmの厚さの壁に南北、上下での条件を考慮して植えられています。季節によって咲く花は異なり、生長もしますから見るたびに姿が変わる作品です。
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初夏
金沢駅の兼六園口にはもてなしドームがあります。アルミやステンレスの構造に支えられた流れるようなガラスの天井です。雨や雪の多い金沢を訪れた人々に傘をさしかけるおもてなしの心を表現しています。見上げると未来的な空間から降り注ぐ光を堪能できます。

その先にあるのが鼓門。高さ13.7m、加賀宝生流の鼓をイメージした木造の門です。これらを設計したのは白江龍三です。当初、鼓門を作る予定はなかったとか。しかし、市民から金沢には木造や黒い瓦が必要との声が寄せられ、最終的に鼓へと収斂していったそうです。
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