優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:初日の出

冬の鵙
秋、縄張り宣言のため鋭い鳴き声を発していたモズ。冬になって縄張りが確定し今は穏やかです。冬は深まっていきますが、日没の時刻はすでに最早時点を過ぎ、神戸では12月9日から16:49になっています。冬至の21日には16:52です。

日が短くなっていくのは夜明けの時間が遅くなり続けていくからです。日の出が最遅時点を折り返すのは年が明けた1月14日の7:06です。神戸の初日の出は7:06なので、一年中で最も遅いころの日の出です。最も遅いのは1月3日-13日の7:07です。
IMG_0004


初日の出
自宅のまわりに日が差してきたのは8時を過ぎていました。増位山の方角からこちらに向かって光の波がずんずん押し寄せてくるのを見ながら、もうすぐここでも日の出だと思い、外に出ました。名も知らない山ですが、そこから昇る初日、いいものです。
IMG_0706

初明り
「初明り」とは、その年初めて差してくる日の光です。有明の峰とは増位山のことです。現在地図には記載されていませんが、古くはそのように呼ばれていました。

山頂には在原業平の「播磨なる糸の細道わけゆけば 砥堀に見ゆる有明の月」、西行の「天照す神さえここに有明の 月もさえぬる秋の夜のそら」の歌碑が立っています。

今朝の日の出は午前7時ごろで、7時30分には山の中腹あたりまで日の光の波に洗われていました。毎日繰り返される情景ですが、初日の出というだけで貴重なものと感じられます。
IMG_0705


このページのトップヘ