優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:増位山

やまざくら
自宅からすぐ西に見える増位山は、さらに西にある広峰山と峰続きになっています。平成の大合併以前は姫路市と神崎郡・飾磨郡の境界でした。校歌にこれらの山が登場するところも多いです。

増位山はヤマザクラが多く、今の時期は山全体が桜色に彩られ華やかです。山の中に入ってしまうと、ヤマザクラは高木なので花を見ることは難しくなります。こうして少し距離を置いて山全体を眺めるのが山桜流のお花見かもしれないと思います。
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春の空
山頂にはベンチがあります。日曜日は暖かくて風もほとんどありませんでした。ベンチに寝転びそばのコナラごしに空を見上げました。山頂からは東側を流れる市川と姫路市街、さらに播磨灘へと流れ込んで行く河口付近の川の蛇行が眺められます。
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風光る
増位山の山頂からは播磨灘の中に浮かぶ男鹿島、家島が見えます。日差しが傾き始め、海面に反射して光っています。増位山は標高259.0mの低山ですが、山頂からの見晴らしは素晴らしく、空気が澄んでいれば四国まで見えることもあります。
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春の山道
榊原政邦夫妻の墓所に出る手前にも獣除けの柵が設けられていました。墓所の前を通って尾根の自然歩道へと出ます。山頂に向かう分かれ道のところに古墳があります。古墳展望台という名前がついていますが、周囲の木々が育って展望は全くききません。

横穴式石室で長さ3m、幅1.5m、高さ1.5mです。墳丘は完全に失われ玄室が露出しています。ここに葬られた人の情報は全くわかりませんが、麓の市川中流域を支配した有力者だったはずです。亡くなってもそれらの土地を見渡せるようここに葬ったのでしょう。
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十二月
冬至は12月21日ですが、日没時刻はすでに遅くなり始めています。日没が最も早いのは12月の初旬です。その後、日の出の時刻が遅くなり続けるので日没が遅くなっても昼の長さはまだ短くなります。

太陽が真東から昇るのは春分と秋分です。夏至に近づく間は南へと寄っていき、冬至に近づく間は北へ寄っていきます。今は最も北寄りの時期で、日が昇り始めると北西側の増位山を赤く染めていきます。
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冬うらら
12月に入ってからもそれほど寒い日はなく、穏やかな天候が続いています。昨年の12月も暖かく、年末に梅が咲き始めていました。今年もこのままの天候ならそうなるかもしれません。今年もあと残すところ20日になりました。DSCN1030

小春
晴天で放射冷却となり今朝は冷えていました。その分午前中は快晴となり、日が当たるとぽかぽかして暖かくなりました。

増位山で散歩をしていると、道を尋ねられました。増位山は近畿自然歩道の一部で道標はよく整備されています。しかし、頂上を示す案内だけがやや不備です。「東尾根コース」とだけ書いてあり、途中に頂上があるとは思わないでしょう。
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枯すすき
木枯しは一日で終わり、今日は再び小春日和です。増位山の頂に行くと、正午前後なら播磨灘がまぶしく光っています。山頂周囲にはコナラがあり、ススキも生えています。ベンチで寝転ぶと、ススキと空だけが見えます。DSCN0420

冬の山
増位山山上駐車場から蛇ヶ池のほとりを歩いていると、法螺貝の音が聞こえてきました。増位山随願寺は天台宗で護摩を焚いたり、火渡りの行事があったりと山伏との関係も深いです。法螺貝はそうした関係者が吹かれているのかもしれません。DSCN0467


小春空
増位山の頂にはベンチが二つあります。前の方のベンチに寝転がって上を見ると、コナラの枝が見えます。コナラはそれほど鮮やかには色を変えず、地味な黄葉です。コナラの美しいのは春の芽立ちのときです。銀色を帯びた薄緑色の新芽の美しさはコナラ独特のものです。DSCN0419



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