優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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日曜の朝、近所の県道沿いに設けられている花壇を手入れしている人たちがありました。定期的に花の植え替えなどもされているようです。

月曜日が粗大ごみの日だったので、用意していたものをいろいろ捨てました。押し入れの下半分はほとんど空です。時間を置いて何度か整理するうちに「これも捨てよう」ということになります。視点が変わるからでしょう。
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昨日ここに着いた時、巨大なこけしが横たわっていてびっくりしました。木崎公隆・山脇弘道の現代アートユニットYottaが手がける「花子」という全長12mのバルーン型の現代アートです。

「こけしって大分の民芸品?」と不思議でしたが、すでに関西でも展示されており、今回は大分と福岡の「デスティネーションキャンペーン」の一環として展示されていたようです。

この日の朝は強風でしたが、飛ばないよう四方をロープでがっちり固定されていました。どんなものでも常識はずれに大きくすると驚きと面白さが生まれます。
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今いちばん聴いているのがJ.C.バッハです。生涯ドイツ中部に留まった父と異なり、イタリアに留学しその後ロンドンに渡って大成功をおさめました。父バッハの作品と傾向はかなり異なります。

YouTubeで彼の協奏交響曲1-4番をロス・ポープル指揮のLFOで聴きました。サムネイルにはセヴェリン・ローゼンの『果物のある静物』(1852)が使われています。

彼はドイツ生まれでアメリカに渡り静物画家として活動しました。果物や花の細密な描写、光と影を緻密に描きこんで自然の豊かな恵みを伝えている一方、リアルなのだけれど何か浮世離れしたような、不思議な視覚体験ができます。
Severin Roesen - Still Life with Fruit - (MeisterDrucke-18788)




多田神社はもともと天禄元年(970)に源満仲が創建した多田院法華三昧寺という寺院でした。神仏分離にともなって多田神社となり、山門の仁王像は満願寺に、境内の鐘楼は奈良県・西大寺に移されています。

現在は清和源氏の始祖・源満仲から曾孫の源義家までの三代五人を祭神とする別表神社です。菅原道真(天神様)、平将門(神田明神)など人間が死後神様として祀られる例がここでも見られます。
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山上歩道を700m行くと、標高465m宍粟50名山のひとつ国見山の頂に建つ山頂展望台に着きます。森と山が多い宍粟市の地元産木材を使用した二階建ての建物です。これは山麓からもよく見えます。
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梅雨明けが早く、6月末から7月始めにかけては例年にない快晴が続きました。ここ数日は梅雨の戻りのような空模様で少し涼しく過ごしやすくなっています。巣立ったツバメが早朝から盛んに群れて飛び回っています。あと一か月もすれば南へ向けて飛び立つのです。
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吉野神宮駅は無人駅です。平日の今頃では乗降客もほとんど無い様子で駅はがらんとしていました。ホームに出ても人影はありません。駅には周辺施設の広告や鉄道会社からのお知らせなどが掲示されています。しかし、向かいのホームにはそういうものが皆無でした。ベンチは吉野の木材で作られたもののようでした。
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僧侶六人ほどが仏壇の前に並び勤行が始まりました。中心になる僧侶がお経を唱えながら手でいくつかの印を結びます。お経の他にコロナ退散や百日回峯行の成就を祈られたりしているのがわかりました。途中、一般参加者が焼香する時間も設けられていました。法螺貝を吹いたり大太鼓を叩いたりといった修験本宗独特の勤行もあり、興味深かったです。
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