優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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本堂の左手には多宝塔があります。慶長6年(1601)に池田輝政によって再建されたと伝えられています。さらに宝永7年(1710)には土岐頼殷がこれを修理したと露盤銘に記されています。全体には和様・唐様を混ぜた江戸中期ごろの手法が見て取れるようです。

慶長6年といえば、関ヶ原の戦いの翌年であり、池田輝政は同年から姫路城の大改修にも着手しています。
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青葉
吉水神社のすぐ近くに東南院はあります。金峯山修験本宗の別格本山で、現在は宿坊も営まれています。多宝塔を見て桜の時期にここに来たことを思い出しました。そのときは塔の脇の枝垂桜が見事でした。多宝塔は昭和12年(1937)に移築されたもので、もとは和歌山県の野上八幡宮にありました。
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