優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:大講堂

冬の宵
奉納演奏のクライマックスは大講堂にしつらえられた大太鼓と僧侶の声明のコラボレーションでした。声明は荘厳な響きを持っていて、グレゴリアンチャントに通じるような雰囲気も感じました。

大講堂・食堂・常行堂という場の力、和太鼓の音、声明、それらが一体となって、この夜、この場だからこそ味わえる特別なものを生み出していました。
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大講堂は内・外陣に分かれ、内陣には感阿上人作の釈迦三尊像(986)が安置されています。もみじまつり中はこちらを拝観できます。蓮台に座した釈迦如来は人々の不安を取り除く施無畏印と願いをかなえる与願印を結んでおり、向かって右に普賢菩薩、左に文殊菩薩を従えています。
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冬浅し
本多家廟所の脇を抜けると空が広がり、三つのお堂がカタカナのコの字型に立つ広場に出ます。午後4時30分から常行堂で和太鼓奏者・陽介の「曼荼羅-MANDALA-」特別奉納公演が行われるため、広場には木製の長椅子が並べられていました。

大講堂は本堂にあたる建物でお経の講義や論議が行われる学問と修行の場です。室町中期(15世紀半ば)の建物で国の重要文化財に指定されています。奉納公演に備えて、正面に大太鼓が据え付けられていました。
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