2026年07月09日 竹林に薮萱草の点々と ◆藪萱草 好古園には御屋敷の庭、苗の庭、茶の庭、流れの平庭、夏木の庭、松の庭、花の庭、築山池泉の庭、竹の庭という九種類の庭があり、順路に従って進んでいきます。最後の竹の庭は十五種類の竹類を植栽した庭園です。 竹の間にヤブカンゾウが咲いていました。ワスレグサ科の多年草です。ユリに似たオレンジ色の花は、朝咲いてその日のうちに萎む一日花です。有史以前に帰化したと考えられ、三倍体であることから国内の全個体はクローンといわれています。 タグ :#藪萱草#好古園
2026年07月09日 擬宝珠の花や一日淡き花 ◆擬宝珠の花 ギボウシはキジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の総称で、山間の湿地などに生える多年草です。名前はつぼみや若い花序が擬宝珠に似ていることによります。中国、朝鮮半島、日本に生育し、日本には40種類以上があります。 花は朝開いて午後には萎れてしまう一日花です。花の色は淡紫、白などがあり、儚さと渋みで日本人の好みによくあいました。江戸時代中期あたりから庭園に植えられるようになり、園芸品種も多数つくられるようになりました。 タグ :#擬宝珠の花#好古園
2026年07月08日 庭園に青さを深め額の花 ◆額の花 額の花はガクアジサイのことです。中心の小さな花の周りを大きな花が額縁のように取り囲んでいます。古くから日本に自生しており、この花をもとに現在のアジサイが作出されました。 シーボルトによって海外に紹介され多くの園芸品種が生まれ、それらが逆輸入の形で戻ってきたものもあります。6月〜7月上旬の梅雨の時期が見頃で、好古園でもあちこちで見られました。 タグ :#額の花#好古園
2026年07月08日 半化粧水に親しく群れ咲きぬ ◆半化粧 ハンゲショウはドクダミ科ハンゲショウ属の多年草でカタシログサ(片白草)とも呼ばれます。水辺や湿地に生え1mほどの高さになります。雑節の半夏生のころに咲きます。 小さな花が集まった細長い総状花序をつけ、その周囲の葉が白く変色します。東アジア、東南アジアに分布し日本では本州の秋田県・岩手県以南に見られます。 タグ :#半化粧#好古園
2026年07月08日 七月の庭に咲き初め萩の花 ◆七月 庭園の一画ではすでにハギが咲き始めていました。ハギは秋の七草であり季語では秋です。しかし、実際に観察していると、季節の風物は必ずしも歳時記の分類通りにいくわけではありません。 暦のように人為的にすっぱりと切れるものではなく、さまざまに折り重なりながらグラデーションを持って移り変わって行きます。 他にもカワラナデシコ(ヤマトナデシコ)が咲いていましたし、ガマズミの実も赤くなっていました。ショウジョウトンボ、ハマナスの実もすべて季語とすれば、秋のものです。 タグ :#七月#好古園
2026年07月07日 庭巡りゆけばくちなしの花香る ◆くちなしの花 庭を歩いて行くとふとクチナシの香りがしました。八重のクチナシが傍らに咲いています。アカネ科クチナシ属の常緑低木で、香りでまずその存在に気づく花です。ジンチョウゲ、キンモクセイとともに三大香木とされています。 果実は薬用になり、古くから乾燥させて黄色の着色料にもなりました。花は食用にもなります。また強い芳香から香水の材料にもなります。これらの有用性と香りと花の美しさから多くの人に親しまれ、自治体の花として採用しているところも多いです。 タグ :#くちなしの花#好古園
2026年07月07日 夏の庭一点赤し猩々蜻蛉 ◆夏の庭 石橋を渡った先の岩に真っ赤なトンボがとまっていました。ショウジョウトンボの雄です。ナツアカネと似ていますがナツアカネは脚が黒く胸の横に黒い線があります。ショウジョウトンボは脚まで赤く、全身真っ赤です。 ショウジョウトンボはこの姿で初夏のころから活動し、ナツアカネはこの時期はまだ山で過ごすことが多く、秋に平地へ降りて赤くなります。 タグ :#夏の庭#好古園
2026年07月06日 石橋に群がり寄りぬ錦鯉 ◆錦鯉 御屋敷の庭には潮音斎があり、名月を愛でるのに最良の方角に向けて建てられています。昔の人の月への思いはひとしおだったといいますから、もし藩主がここに庭園を造営したならきっとこういうつくりだったはずです。 ここでしばし座って休んでいると目の前を西洋人の観光客が次々通っていきました。彼らはほぼ全員短パン姿です。あの短パン好きはなぜなのか。 経路途中には石橋がかかっており、時代劇のロケにもよく使われるようです。池には錦鯉がいっぱい群れていました。 タグ :#錦鯉#好古園
2026年07月06日 御屋敷の庭渡りゆく夏の風 ◆夏の風 出入口からまっすぐ行くとレストラン活水軒があります。その先の渡り廊下からは両側に御屋敷の庭を眺められます。御屋敷の庭は藩主の下屋敷があったところで、姫山樹林を借景とした池泉式庭園で好古園最大の庭です。 渡り廊下は「唐傘割工法」を用いた曲線を描いており、南側の滝は深山幽谷の流れを、北側の大池は播磨灘をイメージしています。周囲のカエデ類は青葉が瑞々しくいい雰囲気でした。紅葉の時期はまた異なる趣があることでしょう。 タグ :#夏の風#好古園
2026年07月06日 作り滝眺めつつゆく好古園 ◆作り滝 登城の後はすぐ隣にある好古園へ。正式名称を「姫路城西御屋敷跡庭園好古園」といいます。1985年から発掘調査が進められ1992年に開園した池泉式回遊式の日本庭園であり、姫路城が借景となっています。 発掘によって明らかになった西御屋敷跡、武家屋敷跡、通路跡などの通路割りを活かした九つの庭園群で構成されており、面積は1万坪(3.5ha)あります。 「好古園」の名前は藩校「好古堂」にちなんでいます。最後の藩主酒井家は前任地前橋でこの藩校を作りました。寛延2年(1749)酒井忠恭が姫路藩へ移封されたときに藩校も移設されました。 タグ :#作り滝#好古園