優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:姫路城

十二月
先日、姫路城ライトアップ「鏡花水月」へ行ってきました。JR姫路駅からみゆき通り商店街を歩いてお城に向かいました。通りには昔から屋根があります。そこがライトアップされていて驚きました。

みゆき通り商店街も随分店の様子が変わり、子どもの頃からあった店で残っているところはほとんどありません。時代の流れに耐えて生き残って行くというのはやはり大変なことなのだと思います。
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師走
姫路城は白鷺城の別名どおりその白い姿が特徴です。これは壁、軒下など外に露出している部材を白い漆喰で塗り固めた白漆喰総塗籠という建築方式によるものです。

今の姿の姫路城は徳川家康の娘婿である池田輝政が建てました。関ケ原の戦いの直後で、姫路城は西国大名に対する備えの城であったと言われています。再び戦いが起きることを想定し、戦いに耐えられる防火性を高めた城でした。

当時の城の主流は安土城などのような黒い板壁のものでした。建築当時は無骨無粋な白漆喰総塗籠が今では特異な美しさになっています。幸い姫路城は一度も戦火にさらされることなく、空襲も生き延びてその美しい姿を見せてくれています。
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冬紅葉
書写山ロープウェイの山上駅には半年前に新しい展望台がオープンし、「ミオロッソ書写」と名づけられています。ここから書寫山圓教寺までは東坂を歩いて20分ほど。展望台のすぐ近くから姫路城大天守が望めます。姫路城は書写山から南東約3kmのところ、八丈岩山の向こうに天守が頭をのぞかせています。
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三日月
昨夜は旧暦の10月3日でした。姫路城に入る前、西の空に低く三日月がかかっているのが見えました。午後6時からの開場で、あたりはすっかり暗くなっていました。日中はまだ暖かいですが、朝や夜はやや肌寒さを覚えるようになってきています。
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秋の宵
姫路城は千姫がその数奇な生涯の中で最も幸せな時間を過ごした場所と言われています。『千の願い、月への想い シロノヒカリ』ではその千姫の幸福な時間をテーマにエリアをつないでいます。光の演出が素晴らしく、大天守の前ではまるで天守全体と自分自身もいっしょになって空間を飛んでいるような印象を受けました。
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10月24日(月)から11月6日(日)まで姫路城で行われている『千の願い、月への想い シロノヒカリ』へ昨夜行ってきました。姫路城有料区域内を使い、プロジェクションマッピングによる映像演出で幻想的な空間が作り上げられていました。
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秋高し
JR姫路駅を北側に出ると、真っ直ぐ姫路城が見えます。この道路が大手前通りです。お城までは840m、幅員50mで、日本の道100選に選ばれています。姫路は昭和20年6月22日と7月3日に空襲を受け、市街地の大半が焼失しました。この道路は戦後、十分な幅のある道路をとの都市計画に基づいて作られたものです。
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夜桜
夜の桜を見るというのはいつごろから始まったのでしょう。電気による照明がない時代にもあったのでしょうか?薪能というものを考えた日本人ですから、篝火で桜を見る贅沢を堪能した貴人がいたものと思います。

夜桜を見ていると桜というのは不思議な花だと思います。他の花はどれほど見事に咲いていても、あえて夜に鑑賞しようという感覚にはなりません。ところが桜はそういう感覚を起こさせ、さらに昼と夜では全く違う表情を見せます。
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夜桜
姫路に住んでいてお城のそばはたびたび通りますが本当に近くまで行くというのは滅多にありません。こうして仰ぎ見るほどの近さで見ると、やはり素晴らしいお城だと感動します。見る角度によって表情が微妙に変わるところも魅力です。
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「姫路城夜桜会〜千姫の庭、光の戯れ」では、城壁にプロジェクションマッピングでさまざまな映像を映したり、咲いている桜の影をうまくとりこんだりしていました。Web経由で入場時間を予約。庭園は開けた空間ですが、密にならないようにとの配慮でしょう。
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