十一月
水彩画を堪能した後、店を出て駐車場所まで細い道をゆっくり歩いて戻りました。遠くから集落の中に佐伯神社の二本の椋が聳えているのが見えてきます。樹齢はどれくらいなのか。数百年はたっているでしょう。

周辺に住んでいる人の何代も前の人が生まれ、生きて死んでいくのをこれらの木は見てきたのです。樹木の生命の長さは人間をはるかに超えています。

そして、この椋が残されたのは、佐伯神社という空間があったからこそです。神の宿る木、神の依代として崇められてきたのでしょう。
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