優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:小赤壁

春昼
小赤壁周辺を散歩しているとテトラポットに一羽の鳥がじっととまっていました。ヒヨドリかと思いましたが少し違います。写真を撮影して家に戻ってから野鳥図鑑で調べてみると、イソヒヨドリのようです。

海辺の崖で暮らしほぼ単独行動します。雄は腹部がレンガ色、頭と背中はブルーです。写真では逆光のため、頭の色がいまひとつわかりませんが、お腹の色と現れた場所からこのように推測できます。
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春空
突堤から振り返ると、山の向こうからふわりと一機のパラグライダーが姿を現しました。かなりの上級者とみえ、このときから小一時間この周辺を自在に滑空していました。近所にパラグライダーの飛び出し基地があるのでしょうか。
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春空
小赤壁は木場ヨットハーバーから姫路市立遊漁センター手前までの約1kmほどの海岸を指します。流紋岩が高さ50mほどの絶壁を形作り、このあたりには貴重な自然の海岸線が残っています。波打ち際にも崖の上にも遊歩道があります。1825年に頼山陽がここを訪れ、揚子江の赤壁に似ているとのことから「小赤壁」と名づけました。
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春の沖
突堤からは目の前に家島諸島の上島が見えます。大小40余りの島々を持つ家島諸島の最も東に位置する島で南北350m、東西220mの小さな無人島です。小赤壁側から見ると、お椀を伏せたように丸くこんもりと見えます。増位山の頂からでも見えるよく目立つ島です。
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海苔拾う
若布を採っていた少年と祖父、隣には少年たちの母らしい人がいて、祖母と彼らの妹は浜辺で海苔を拾っていると話してくれました。突堤に来る前に女の子と女性を見かけましたが、それがそうだったのです。

しばらくして女の子と祖母が突堤まで拾った海苔が入った袋を持ってやってきました。祖母の手にはビーチグラスも握られています。海に落ちたガラスが削られて角が取れ浜辺に打ち上げられたものです。祖父母と母と子ども三人。父は平日のため参加できなかったのでしょう。
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若布刈る
退院する母を迎えに病院へ行きました。穏やかな晴天で暖かく、母を施設に送った後は海を見に行こうと姫路市的形町の小赤壁へ向かいました。

車を停めて海辺まで下りていくと突堤の先に人影があります。海は穏やかで家島諸島や小豆島がすぐそこに見えました。突堤の先まで行ってみると、若布採りをしている家族連れでした。高校生くらいの少年がふたり長い棒の先に鎌をつけたものと網で若布を採り、祖父がビニール袋に入れています。

袋はいっぱいになっていましたが、今年は暖冬で収穫が少ないようです。こんなところで若布が採れるとは意外でしたが、播磨灘の水がきれいなことにも驚きました。下水処理が発達して海に流れ込む川の水がきれいになっているからでしょう。
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