優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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山茶花
多くの蕾をつけ長い冬の間次々とそれを咲かせて、花の少ないこの時季を彩ってきたのがサザンカです。あえて真冬に花をつけるのは、競争を避ける一種のブルーオーシャン戦略でしょうか。

庭木として栽培されることが多いので、見上げるような大樹のサザンカはそれほど目にしませんが、散歩に行く病院の構内には背丈をはるかに超えるものもあります。それらの木々の根元には咲いて散っていった花びらが散りばめられています。

似た花であるツバキは根元が離れず、落ちても花冠の形を保っていますが、サザンカは花びらとなって散り敷きます。どちらも異なる趣がありいいものです。
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山茶花
巡礼道は古くからある集落の中を西へ向かっています。車が一台ぎりぎり通れる程度の広さしかないのは昔の時代ですから、当然でしょう。古い家々には庭があり、塀越しにサザンカが咲いているのが見えました。
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山茶花
東京の両国での小晦日の情景に戻ります。忠臣蔵で有名な吉良上野介の邸がここにありました。旧暦元禄15年12月14日(1730年1月30日)、大石内蔵助以下四十七士がここに討ち入りし、吉良上野介の首級をあげたあと、切腹した事件です。

すでに戦は遠い昔となった太平の世、いかに世間を騒がせたかは、現在にいたるまで「忠臣蔵」モノとして小説、映画、ドラマの主題に繰り返し取り上げられていることからもわかります。

吉良邸があった一画は、今は本所松坂町公園になっています。吉良上野介の座像が置かれ、すぐそばには松阪稲荷が祀られています。
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山茶花
サザンカは晩秋から仲冬にかけて咲く日が短くなる時期を代表する花です。ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、ツバキよりは咲く時季が早く、花弁が一枚ずつ散るのがツバキとの違いです。今頃のサザンカはまだこれから開く蕾をたくさん持っています。

自生の北限は本州の山口県です。世界各地で品種改良され生垣に植えられて真冬にも咲いていますが、もともとのサザンカは寒さに強いわけではありません。ツバキ科は本来熱帯から亜熱帯の植物で、ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応した珍しい品種です。
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山茶花
冬が盛りの花もあります。生垣や庭のサザンカが咲きそろってきています。色も白、淡紅、濃桃色などいくつかあり、花が少なくなった冬の町を彩ります。サザンカはたくさん蕾をつけて少しずつ花開き長い冬の間中咲き続けます。
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山茶花
ChatGPTが勧めるハイドン(1732-1809)の協奏曲、さきのフルート協奏曲に似た曲がもうひとつありました。『オーボエ協奏曲ハ長調 Hob.VIIg:C1』です。演奏される機会が多く名曲として知られていますが、ハイドン作品とする確かな証拠がありません。

そのため、「ハイドン作曲といわれる」として演奏されています。YouTubeにいくつも動画があがっていることから人気曲なのは間違いありません。オーボエのふわりと柔らかい音色を活かして美しく歌い上げる大変魅力のある曲です。
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山茶花
山崎城跡を抜けて中国縦貫自動車道の下をのんびり歩き、友人宅まで戻ってきました。家の前に家庭菜園があり、そのかたわらで白いサザンカが咲いています。中に入れてもらい、食後のお茶を飲みつつしばらく話をしました。
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山茶花
篠ノ丸城址はちょっとした広場になっています。さらに少し登ると東屋があり、そこから南側に山崎町の中心部を見下ろすことができます。東屋のそばにピンクの山茶花が咲いていました。この山は宍粟50名山になっており、頂上は篠ノ丸(512m)と呼ばれています。
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山茶花
増位山随願寺ではサザンカが咲き始めています。サザンカはツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。寒い時期の花というイメージですが、自生のものは四国・九州あたりが北限の暖かい地方の花です。園芸種のサザンカは品種改良されて寒さに強くなっており、このサザンカも冬中咲いています。DSCN0518


山茶花
神池寺の境内にはサザンカが咲き始めていました。花の乏しくなる冬の時期に長く咲き続けてくれる花です。ツマグロヒョウモンがやってきてとまっていました。IMG_4259


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