優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:岩屋港

寒晴
岩屋港のすぐそばに絵島という奇岩があります。約3万5千年前の砂岩層が削られてできたもので、国生み伝説で「おのころ島」であるといわれる場所のひとつです。

古くから月見の名所として知られ、「平家物語」の「月見」の巻に福原の新都に移った人々が海峡を渡り月を愛でながら歌会を催した、とあります。岩の上には新都建設のために人柱となった清盛の侍童・松王丸を祀る祠があるとされています。

絵島に渡る橋はあるものの入口が閉ざされていました。傍らに「千鳥なく絵島の浦にすむ月を 波にうつして見るこよいかな」との西行(1118-1190)の歌碑が立っています。今では背景に明石海峡大橋があり、西行が現代に蘇ったらどのような歌を詠むでしょうか。
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寒晴
ジェノバラインの「まりん・あわじ」は明石海峡大橋の橋げたの下をくぐり、淡路島の東北端にある岩屋港に入りました。

観光客の方は明石海峡大橋を見るためだけにでもこの船に乗ってみることをお勧めします。明石駅から明石港までは歩いて7分ほど、電車や車の車窓から見る橋とはまた異なる姿を間近で見られます。電車の車窓からは見慣れている身でも新鮮でした。

「まりん・あわじ」のデッキには淡路市のマスコットキャラクターが大きく描かれています。国生み神話、明石海峡大橋、タコがうまく取り入れられたキャラクターです。
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