優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:平等院鳳凰堂

彼岸
新型コロナウイルスの影響は京都でもはっきりしていました。中国人観光客の姿が消えており、大きなスーツケースを転がしている旅行客はほとんどいません。平等院鳳凰堂の内部拝観も全く待たずにできました。定時になると北側の拝観受付前に並び、そこから橋を渡り内部に入る前に靴を脱ぎます。内部は撮影禁止です。

内部は修復のための足場が組まれていますが、中央の阿弥陀如来座像、二重天蓋はそのまま見ることができました。平安時代を代表する仏師定朝の現存する唯一の仏像です。周囲の壁には52体の雲中供養菩薩像、9通りの来迎を描いた壁扉画があります。
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彼岸
平等院は1052年(永承2)、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺院に改めたものです。翌年に阿弥陀如来を安置する鳳凰堂が建てられました。浄土の宮殿をイメージした中堂、左右の翼廓、背後の尾廓からなる他に例のない建物です。阿字池の中に立ち、その姿を水面に映しています。

阿弥陀如来は人が亡くなるとき西方浄土からその人を迎えに来てくださいます。亡くなることを「お迎えが来る」というのはこれに由来します。それゆえ、この建物は東向きに建てられており、午後になると、太陽は背後から差すようになります。
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