優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:年内立春

旧正月
今週末、2月10日は旧暦の元日です。まさに「新春」の言葉にふさわしい感覚です。旧暦の時代の俳諧には「年内立春」という季語がありました。2月4日が立春でしたから今年はそうです。今の時代とはかなり異なるお正月の季節感だったのが想像できます。

現在世界で使われている暦には、太陽暦、太陰暦、太陽太陰暦があります。日本も明治維新前までは天保暦と呼ばれる太陽太陰暦を使っていました。これが旧暦です。
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寒明
寒明(かんあけ)は寒が明ける日、立春と同じです。今日は旧暦の元日です。「年内立春」という季語があります。旧暦の時代では、古い年の間に立春が来ることがありました。お正月を初春といい、新年を迎えることを迎春というのも、旧暦の季節感の名残です。

太陽暦である新暦では、新年は寒さの頂点に向かうところで、春のイメージはありません。しかし、旧暦の新年なら、日が長くなり、今年のように梅がかなり開いたりして、春が実感されたことでしょう。IMG_0944

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