優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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年惜しむ
今頃になると、「よいお年を」と別れ際に言います。「よいお年をお迎えください」という言葉の略だそうです。いつごろから自分がこれを口にするようになったのかわかりませんが、いい言葉だなと思っています。

子どものときは使わなかった言葉というのがあります。例えば「久しぶり」という言葉です。子どもは「久しぶり」というほど生きていません。子どものときに時間がゆっくり流れるのは、生きて経験している時間がまだ短いからだ、というのも一理あります。
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年惜しむ
年末年始になると誰もが「時間」を意識します。しかし、自然科学の世界では「時間」は存在しないと言われています。実際にあるのは「今」という瞬間のみで、「時間」は、人間の頭の中の仮想空間にしか存在しません。

「時間」はエピソード記憶から生まれます。エピソード記憶とは、過去に何かがあった、それが今はこうなっている、というようなことです。その間を貫いている仮想概念が「時間」です。物理的な現実世界には「今」しかないのです。

人間以外の動物には人間と同じような意識はなく、人間のように「時間」を感じることもありません。彼らは目の前にあるパターンを認識して行動に移しており、「永遠の今」を生きています。
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年惜しむ
魚介類に続いて神戸ビーフのステーキが登場。ガーリックチップが添えられたお肉を噛めば旨味が口中にあふれ出してきます。鉄板焼きでじゅうじゅうもいいですが、こうした日本料理の店でいただくのもまた異なる良さがあります。

神戸ビーフのルーツは但馬牛です。兵庫県の日本海側但馬地方は優良な黒毛和牛の血統を守り続けており、全国の和牛の品種改良にも使われています。たびたび食べられるものではありませんが、2023年をねぎらいつつ神戸ビーフを堪能しました。
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小晦日
節約はスポーツと似ています。スポーツはルールによって活動に制限を設けています。同じボールを使いながら、サッカーは手で、バスケットは脚でボールを扱うことができません。全部使えたら自由で楽しいわけではなく、逆につまらなくなってしまいます。制限があるからこそ面白いのです。

節約もそうでしょう。欲しい物に焦点を当てたら際限なく欲望は膨れ上がります。そして可能になったとしても面白さはなくなってしまうでしょう。制限を楽しむ、それをどうクリアするかを楽しむ、それが「遊び」の本質だと思います。
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年惜しむ
節約系YouTuberがまぐちさんは「自炊することも副業」と言っています。外食して千円かかったメニューを300円の材料で自炊すれば、700円の稼ぎと考えるのです。単に面倒だからと敬遠していたものが別の言葉で捉えなおすと見え方が違ってきます。

料理は誰でも取り組める最も創造的な趣味になり得ます。スーパーで手に入る身近な食材と基本的調味料だけで簡単に美味しくできる料理を紹介してくれる料理系YouTuberも大勢います。おかげでレパートリーが増えました。
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