優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:抗mag抗体ニューロパチー

紋白蝶
昨日、抗mag抗体ニューロパチーの定期受診を終えて家に戻って、病気とつきあっていくにはどうするかを考えようと思いました。なんとか症状を取り除きたいと思っていたのですが、この疼痛を完全に取り去るのは無理です。

YouTubeを見ていたら、カミュの「シーシュポスの神話」について説明した動画が流れてきました。カミュは不条理について考え続けた人です。そもそも我々の人生は不条理に満ちています。その人生を生きていくにはどういう心構えであればいいのか。

一言で言ってしまえば、「よっしゃ、やったろやないかい」ということですかね。シーシュポスの神話は虚しさの典型とされています。しかし、与えられた不条理をそれはそれとして受け止め、それを完遂していく、それが生きるということかと。
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つちぐもり
黄砂で遠くの山々が隠れているなか、抗mag抗体ニューロパチーの定期受診で病院へ行ってきました。デキサメタゾンの大量経口療法について尋ねてみましたが、主治医は勧めませんでした。理由は効果と副作用を天秤にかけてのことです。

私の症状が特殊だということもあります。通常、抗mag抗体が陽性であれば意義不明の単クローン性マクログロブリン血症(MGUS)があります。ところが、私はIgMの値が正常値でこれにはあたりません。稀な病気のうちのさらに稀な症例です。

同じ抗mag抗体ニューロパチーがあるといってもその原因は全く別のものかもしれません。つまり「頭痛」は症状であって病名ではないというのと同じ意味です。なんだかよくわからない、だから余計なことはしない方がいいという感じでしょうか。
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春近し
タリージェを減量できないことがはっきりしたのはいいことです。次の対策としては、タリージェをプレガバリンに戻せないか考えることを主治医に提案できます。同様の薬効でタリージェはプレガバリンの6倍近い値段です。

プレガバリンでは副作用が出て飲めないというなら別ですが、以前飲んでいたとき副作用はありませんでした。長期間飲まなければいけない、特定疾患としての給付も軽症で受けられないとなると余計にそうです。
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年の内
一昨日はたまっていた事務作業をざっと終わらせ、昨日は久しぶりにこちらの病院を受診してきました。近大病院でいただいた返事を持って行きました。抗mag抗体陽性ニューロパチーだったとは、とこちらの主治医も驚いておられました。

鎮痛剤はこちらでもらい、定期的経過観察もこちらでしていただくことになりました。近大病院は半年に一回程度の経過観察です。今年も残りわずか、自分自身の今年の重大ニュースといえば疾患名がはっきりしたことと母が亡くなったことです。
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冬来る
今後は半年に一回程度近大病院を受診して経過を見つつ、地元の病院も定期的に受診して薬物治療はそちらで受けることになります。近大病院はたびたび外来受診するにはあまりにも遠いからです。

診断が確定したことによって地元病院の主治医も治療と経過観察の着眼点がはっきりします。CIDPと抗mag抗体陽性ニューロパチーは症状が似ていて、鑑別が難しいです。特に私のようにIgMが正常値であれば、血液検査で見つけるのは難しいそうです。

「よく疑いを持ちましたね」と近大病院で言われました。初発症状は10年以上前の足指の痺れで、そこから医療機関を渡り歩き、4年前にCIDPと診断されました。しかし、その後の経過から疑問を持ってここを受診し、さらに詳しい検査を重ね病名がはっきりしました。
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