優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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春の旅
観光で福岡へ来たものとして不思議に思うのは、福岡市の中心駅の名前がなぜ福岡ではなく博多なのか、ということです。

52万石の城下町福岡と商人の町博多が明治時代に合併し、そのときの市議会で僅差で市の名前が福岡に決まったとか。代わりに当時開通したばかりの駅の名前に「博多」がつけられました。その流れで新幹線の駅にも博多が採用され現在に至っています。

JR博多シティは2011年に開業。正面の断熱複層ガラスとその前の大きな丸時計が印象的な大規模駅ビルです。阪急百貨店が入っているのには関西人として親しみを覚えました。
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春の旅
西九州新幹線は2022年9月23日に開業。かもめの車両はまだ真新しさが残っておりほのかに木の香りがしました。現在の開業区間は長崎ー武雄温泉です。計画では福岡まで延びることになっていますが、途中区間の佐賀県の反対で計画の先行きは不透明です。

背景を調べるといろいろ紆余曲折があったことがわかります。高速鉄道、高速道路は地域活性化に必要ということで整備が進められてきました。しかし、開業してみれば、都市部への一極集中に拍車をかけてきたという一面もあります。

負担を求められるだけでさほどメリットがなく、地元の在来線が切り捨てられるのであれば、計画には同意できないという佐賀県の言い分ももっともな話と思います。
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春の旅
ふたつ星4047の製作を手がけたのはJR九州エンジニアリングです。木・銅・チタン・大理石といった普段車両には使われていない素材を使用しています。三両編成の二両目はラウンジになっており、ソファや窓を向いたカウンター席が設けられています。

こうした設備のため、通常の列車からは乗車人員がかなり減っています。しかし、それゆえにゆったりと寛ぎつつ旅を楽しめるのが観光列車の醍醐味です。鉄道ファンらしき人も乗っていて、列車内のありとあらゆるものを撮影していました。その気持ちわかります。
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