優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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春深し
ゴールデンウィークは4月29日から5月6日までとのことですが、週休二日制が多いことを考えれば実質的には今日の4月26日からゴールデンウィークと考えてもいいでしょう。

4月28日、30日、5月1日、2日に休暇を取るか、あるいは後ろにずらして5月7日〜9日に休暇を取るかすれば連休を伸ばせます。自転車旅行をしていた頃、こういう休暇の取り方をしてあちこち周ったものでした。

車は大渋滞でも自転車なら裏道を抜けることも容易にできました。富士五湖を巡って紅葉台に上がり、視界の端から端まで車が連なっていたのには仰天しましたが。
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淡路島には多くの名産品があります。アナゴはそのひとつで、特に大きなものを淡路島では「伝助穴子」と呼びます。アナゴは瀬戸内海一帯でよく獲れ、関西では似た姿のウナギよりアナゴの方がお馴染みです。

ふっくらした蒸し穴子に岩石卵を添え、上から細切りのごぼうの唐揚を散らした一皿をいただきました。異なる食感が口の中で溶けあう独特の美味しさです。
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春深し
自宅のベランダから西に見える増位山の山頂へ夕陽が沈む時期になりました。冬至前後は日没の位置がぐっと南へ寄り、山裾にある建物の尖塔のあたりに沈みます。日没は南南西から北北西の間を行ったり来たりしています。

これから夏至近辺まで黄道の位置は空高くなり、日没はさらに北へと上がっていきます。これが日が長くなるということです。地球の自転軸が23.4度傾いているため、地球が公転すると太陽が見えなくなる位置が変わります。
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このあたりは雪見御所町という地名です。石井川と天王谷川の合流点にあたり、平清盛の別荘・雪見御所がありました。清盛が太政大臣を辞した後の仁安4年(1169)春以降、摂州平野のこの景勝地に移り住んだことは、朝廷への上奏文に残っています。

明治41年(1908)湊山小学校の校庭から礎石や土器が発掘され、雪見御所跡の碑が建てられました。現在、小学校は廃校になり校舎はリノベーションされて、隣は来館者用の駐車場になっています。まさに「諸行無常の響きあり」。
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貞観11年(869)といえば、東日本大震災で注目を浴びた貞観大地震のあった年です。貞観6年(864)からは富士山の噴火も続いており、疫病の流行も重なって社会不安が深刻化していました。

これらは怨霊の祟りであるとされ、それらを鎮めるために祇園御霊会が始まりました。さらに、怨霊を鎮める力を持つスサノオノミコトを広峯神社から分祠することになったのです。

それ以来1150年以上に渡って信仰を集め、安土桃山時代以降は8軒の家が宮座を組み、2軒ずつが1年ごとに神主役を奉仕してきたといいます。今日も御祈祷を受けに来ている人の姿がありました。
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大宰府天満宮は北野天満宮と並ぶ全国の天満宮の双璧です。北野天満宮は道真の生まれた所であり、大宰府天満宮は亡くなった所です。江戸時代以前は神仏習合の時代で神社とお寺が同じ場所で信仰されていることが珍しくありませんでした。

大宰府でも、神社が学問の神様として道真を祀り、寺院が道真の菩提を弔っていました。明治に入って、神社かお寺かの選択を迫られ、太宰府天満宮は神社になりました。そのため各所に寺院時代の名残が見られます。

境内には有名な飛梅伝説のもととなった飛梅があります。道真は梅を好み京都を後にするとき庭の梅に「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」と呼びかける歌を詠みました。梅は一夜にして大宰府に飛んだといわれています。
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和楽園の玄関には緑茶色の暖簾がかかっていました。暖簾がかけられているのは太い青竹で、こちらも緑茶の色に通じるものです。すべて嬉野茶を意識してのことかと思い、細部までこだわられている印象でした。
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10日には山陽新幹線で博多に向かい、博多からは特急みどり11号で武雄温泉へ。ここから観光列車のふたつ星4047に乗り、江北、肥前浜、多良、小長井、諫早に停車しつつ、有明海沿いを3時間近くかけて長崎へ向かう旅を楽しみました。
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春深し
Farmer’s kitchen INUIT」に着いたのは11時半ごろでした。10台ほど停まる店の前の駐車場はすでに車でいっぱいです。席が空くのを待つ必要があるということで、店の前のテラスに座りました。

テーブルの隣にはたくさんの薪が積み上げられ、今では珍しい藁のムシロもありました。これだけ薪があるということは冬には薪ストーブが使われているのでしょう。暑くもなく寒くもなく戸外で過ごすには最適の時期、テラスに座ってのんびりするのもいいものでした。
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