秋の陽
高砂は加古川を利用した舟運と北前船の寄港地の交易拠点として繁栄しました。大崎家住宅、花井家住宅という明治時代後期の建築が残る通りを行くと、文政6年(1823)に建築された松宗蔵が残っています。

松宗蔵は「松宗」の屋号を持つ海運産物商である田尻家が商品を収蔵する蔵として使っていました。外は白漆喰と板壁、内部は荷物などで傷がつかないように上部まで板が貼られていたといいます。

松宗蔵の背後の堀川は、加古川と繋がっており、堀川沿いに蔵が軒を連ね、ここに舟が入ってきて荷物を揚げ降ろししていたようです。百間蔵や番所の跡も残っています。
IMG_6537