優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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枯田
焼山への登山道を登り始めるとすぐに視界が開け、振り返ると市川の西岸に広がる姫路市香寺町一帯が見渡せました。向かいの山の中腹には旭国際ゴルフ倶楽部が見えます。

このあたりの田園地帯は市川が形作った河岸段丘に広がっています。牧野自然公園は川の東側にあります。よく晴れて風はなく、低山歩きには絶好のコンディションです。山にもまだ紅葉が残っています。
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枯田
ハイドンの作品に、リラ・オルガニザータのための5曲の協奏曲と9曲のノットゥルノがあります。リラ・オルガニザータとは、18世紀にヨーロッパで流行したハーディー・ガーディ(機械仕掛けのバイオリンのようなもの)の一種です。

ナポリ王フェルディナンド4世がこの楽器を愛し、ハイドンらに作曲を依頼したおかげでその名が伝わっているとか。楽器そのものがほぼ現存しないため、今ではそのパートをフルートなどに置き換えて演奏することがほとんどです。

2006年にリモージュ・バロック・アンサンブルがリラ・オルガニザータを使ってCD録音した『ナポリのリラ』があり、ノットゥルノ第2番はYouTubeで聴くことができます。弦楽器とフルートの間のようなのどかな音色です。
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枯田
枯田の畔にホトケノザが咲いていました。このホトケノザはシソ科オドリコソウ属の二年草でサンガイグサとの別名も持っています。乾いた畑の周辺部や田の畔などに群れて咲き、暖かいこのあたりでは寒中も花をつけています。

混乱しそうですが、季語としての「仏の座」は春の七草のひとつで、キク科のコオニタビラコのことです。
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