優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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梅雨
近畿地方は6月28日に梅雨明けしました。史上最も短いわずか二週間の梅雨だったとか。橿原神宮へ参拝したころは梅雨入り直後で、これから一か月以上梅雨だと思っていました。何が起こるかわからないものです。ほとんど雨らしい雨は降らず、水不足が心配です。
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梅雨
南神門をくぐって外拝殿前の広場に入りました。実に広々としています。このすっきりと何もない広がりが「ありがたさ」を生み出しているように思います。外拝殿の向かって右手に巨大な寅の絵馬が掲げられています。奉納者は近鉄です。
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梅雨
吉野神宮一の鳥居は近鉄の吉野神宮駅近くにあります。その次が表参道入口にある二の鳥居、さらに神社前広場に至る大鳥居となります。参拝を終えて大鳥居に向かうと、これまで梅雨の雲に覆われていた空の一画に青空がのぞき始めていました。
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梅雨
元歴2年(1185)、源義経は壇ノ浦で平氏を破り平家は滅亡します。京へ凱旋した義経でしたが、その直後に兄の源頼朝と対立。頼朝の要請を受けた後白河法皇が義経追討の宣旨を発します。

義経は再起をかけて船団を組み瀬戸内海を九州へ向かったものの、暴風雨にあい難破して主従は散り散りとなります。義経は郎党や愛妾の白拍子・静御前を連れて吉野へ逃れ、ここ吉水院にしばらく潜んでいました。
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梅雨
吉水神社の書院は日本住宅建築史上最古の書院建築として世界遺産に登録されています。後醍醐天皇以外にも源義経、豊臣秀吉といった日本史上に名高い人物と縁の深い場所であり、書院内には彼らの残した文化遺産がいくつも展示されています。

花の時期であれば一目千本といわれる桜の名所です。しかし、梅雨の今は訪れる人もなく書院内をゆっくり見て回ることができました。特に義経の鎧(重要文化財)や弁慶の七つ道具は興味深いものでした。
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梅雨
青の交響曲」は11時28分に終点の吉野駅に着きました。吉野は無人駅で駅前には観光案内所と土産物屋はあるものの、シーズンオフの今はこの列車を降りた客が去れば人影もまばらです。火曜日の今日はロープウェイも休止とのことで、代替運行のマイクロバスを待ちました。
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