深秋
敦盛の首塚の向かいにシベリア抑留の慰霊碑があります。シベリア抑留とは、第二次世界大戦後、武装解除された日本の軍人らが攻めてきたソ連によって拘束され、各地で奴隷的な強制労働に従事させられたことです。6万人近い人が祖国に帰れないまま亡くなりました。

慰霊碑の前の熊の像の頭をなでると『異国の丘』が一弦琴で流れてきます。抑留されていた兵士たちの間で歌われたシベリア抑留を象徴する歌です。

一弦琴は一枚の板に一本の弦を張っただけの簡素な楽器です。須磨寺は一弦琴発祥の地と言われ、須磨琴とも呼ばれます。兵庫県重要無形文化財に指定され保存会によって保存、伝承がおこなわれています。
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