優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:片付け

扇風機
暑い日、暑い夜が続きます。土曜日は大幅な部屋の模様替えを行いました。寝室に置いていた整理ダンスをフローリングの3畳間に移動しました。移動させながら重さに驚きました。今だからひとりでもなんとか移動できたと痛感します。

寝室が広くなりました。布団で寝るので普段は別のことに使えます。押し入れも物を整理してがらんとしました。空間が広々とあるのは贅沢です。食料や日常消耗品以外のものは買わないように心掛けています。欲しいと思うモノもないですし。

こうしてモノを絞り込んでいくと、自分がいかにマーケティングに踊らされてモノを買っていたかがわかります。視点を変えると不要なものがたくさんあります。あるものは使い切ってそれ以上買わないようにします。
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日盛
部屋の片付けは以前大幅にやりました。子どもの頃は整理整頓が苦手で掃除も嫌いでした。「埃で死なない」などと言っていましたが、あるとき3畳の部屋をすべてアウトドア関連の物品が占領しているのを見て、これはまずいと思いました。

すでに十分な物があるのに次々と他のものが欲しくなるという状態でした。一念発起してすべてヤフオクで売り切り、これが最初の断捨離経験でした。その後、二か月ほど前にまた片付け熱が再燃し、ハッチバック一杯の不用品を処分しました。

ところが、今回再び見直してみたら、まだまだ処分していいと思えるものが続出しています。時間がたつにつれて視点が変わっていくからでしょう。
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蝉声
このところ、せっせと部屋の片付けをやっています。抗magニューロパチーの診断を受けてほぼ10か月、もっと荷物を絞り込もうと思いました。断捨離関連のYouTube動画を見ていると「捨てられない」との悩みを抱えている人が多いようです。

私は写真をGoogleフォトに保存しています。これが、5年前、10年前の同月の写真を時々提示してくれます。写真を見て、こんなに時が流れたのかと驚き、特に幼い時の写真など、これから同じ時間がたてば、この世にいないのは確実です。

人間は儚いものです。この世にそれなりの意志を持って存在できるのは、長く見積もっても80年ほど。「捨てられない」と執着してもあの世には持って行けません。
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梅雨
下校途中の10歳前後の女の子を見かけました。長靴は淡い紫がかったピンク、紫陽花の色でした。自分自身があの年代だった頃、将来の人生がこうなるとは想像していませんでした。

小学生だったころに興味を持っていたことのほとんどが、今はどうでもいいものになっています。人の心は変わります。そして、時代も変わり社会も変わります。

それにうまく対処できなければゴミをためこむことになります。感情なら未練や執着ですし、ものならゴミです。さっさと捨てるのが衛生上望ましい。
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百合
捨てられないという話をよくききます。不思議です。私もこれまでの人生で、それぞれの時期にいろいろなことに熱中し、いろいろなものを手元に置いていた時期がありました。しかし、使い続けているものを除けばすべて処分しました。

人は常に変化し続けています。あるときはあるものが必要だったとしても、自分自身が変化し興味の対象が変っていくので、必要なものも変わります。今は写真もすべてクラウドに移し替え、嵩張る紙のアルバムは捨てました。

家族の思い出、なんて言いながら、何十年も前の紙アルバムを見返すこともなく、写真が死蔵されているなら無駄でしかありません。適切に活用されなければ、思い出の品だろうが写真だろうが全部ゴミです。
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山法師の花
遺品整理業者が大忙しなのだとか。今は生活様式が大転換を迎えている時です。かつては、三世代同居で家も墓も次の世代に譲っていくのが当たり前でした。ものは乏しく「もったいない」が美徳でした。ところが、団塊の世代は核家族で暮らすようになりました。

その世代が今、後期高齢者となり、空き家、墓の処遇、遺品整理といった昔では考えられなかった問題が浮上しています。これからはものの流れをコントロールし、年齢に合わせて縮小していく、というのがスタンダードになるでしょう。

これまでは死ぬ話なんて縁起でもないという感じで、出口戦略をあえて考えようとしませんでした。しかし、生まれてしまった以上、いつか必ず死にます。これからは若い時から自分の老いや死について考え、準備しておくのが当たり前の時代になるのです。
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梅雨空
「一瞬にしてみな遺品雲の峰/櫂未知子」という句があります。本人が死ねば全部ゴミです。いまどき不動産でも”負動産”であり、墓もその後の守り手がいなければ処置に困ります。墓じまいはすでに済ませており、母は散骨で送りました。私自身も散骨の予定です。

人生100年時代といわれますが、年齢を重ねれば体力は当然落ちていきます。片付けには気力と体力が必要です。実家の片づけをやって痛感しました。だから先延ばしにしてしまうのかもしれませんが、そうすると残された人がその負担を被ることになります。
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寒晴
今日は姉といっしょに実家の片付けに行ってきました。ベッドを施設に移動させるため、寝具の用意をしたりもしました。二階の荷物はほぼ片付いているのですが、一階はまだまだで、今日だけで私の車に積み込んで運んだ荷物は110kgありました。

こまごまとしたものは少なくなってきましたが、大物がまだいくつもあります。台所には大きな食器棚とガスコンロつきの大きなテーブル、居間には頑丈な座りテーブル、二階に和ダンスと三人掛けのソファ、倉庫には古い大きなテーブル、大きな食器棚が二つ…、片付けというのは大仕事です。
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暖冬
年末に母が体調を崩して緊急入院しました。すぐに命にかかわるような病気は見つかりませんでしたが、一人暮らしの生活に戻れる可能性は低いと思われます。そのため、年末から実家の片付けをおこなっています。

二階を中心に片付け中ですが、モノの多いことにびっくりしています。8年前に叔母が亡くなった時、一度大規模に片付けてかなりモノは減っていたのですが、それでもまだまだあるわあるわ、昨日は天袋から私の高校時代の制服が出てきました。歴史の遺物のようです。
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