優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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五月
由布院駅前のバスセンターまで戻り、そこから別府行きのバスに乗りました。バスセンターでは大きなトランクを持った韓国人観光客の姿が目立ちました。

この日は年にこれほどの快晴は数日もないだろうと思うほどのいいお天気で、全天真っ青、雲が全くありませんでした。

別府行きのバスには出発時は数人しか乗っていませんでした。バスは県道216号から県道11号に入り、由布岳の麓まで登って行きました。振り向くと車窓には由布院盆地が広がっていました。
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夏はじめ
金鱗湖から由布院駅に戻る途中、湯の坪街道沿いの「湯布珈琲」に入りました。真新しい雰囲気だと思っていたら、3月15日にオープンしたばかりとのこと。店全体が黒と白で統一されており、それがカップやモナカ、お手拭きまで徹底されています。

最初からテイクアウトを想定した紙カップになっていました。このカップの飲み口がうまくデザインされていて、飲みやすかったのが印象に残っています。店内は落ち着いた雰囲気でゆっくりできました。
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黄菖蒲
金鱗湖は周囲400m、大分川の源流のひとつです。地底から清水と温泉が湧き出ているとともに、5つの河川が流入しています。30℃の温泉を含む川もあるそうで、秋から冬にかけてはその温度差で朝霧がかかり、由布院を代表する景観になっています。

池の水は澄んでいて泳ぐ魚がたくさん見られました。南湖畔には天祖神社があります。ここで宿泊しない観光客は、金鱗湖まで散策し駅周辺まで引き返す人がほとんどでしょう。
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薄暑
由布見通りから湯の坪街道、さらに金鱗通りへ入りました。人ごみを避けて路地へと入って行くと亀の井別荘の前に出ました。木々と茅葺の表門に囲まれ、ここだけぽっかりと静けさがあります。

由布院温泉は温泉湧出量、源泉数ともに別府温泉に次ぐ全国第2位です。街の中心を幾筋もの川が流れ、通りのさまざまな場所に温泉宿が点在し、見上げればそこに由布岳があるという素晴らしい温泉郷です。
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卯月
卯月は陰暦四月の異称で、陽暦ではほぼ五月にあたります。卯月とは卯の花の咲く月との意味で、心地よい初夏の訪れを告げる季語でもあります。

由布見通りは大勢の観光客が行き来し、土産物屋が軒を連ねています。それに混じって一般住宅もちらほらとあり、こういう場所で暮らすのはなかなかたいへんだろうと思いました。

由布院マップに記されている金鱗湖まで散策することにし、途中から細い通りに入っていくと、錦鯉がたくさん泳いでいるところを通りました。ゆふいんは由布院と湯布院とも表記されるようです。
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浅き夏
「ゆふいんの森」が由布院に到着したのは11:30でした。列車内で勧められた店の前にはすでに長蛇の列ができていました。この観光列車を目的に来ている外国人が多いようです。

二階から駅前通りを眺められる「喫茶四季彩」に入って、とり天定食を食べました。とり天は鶏肉に衣をつけてあげた大分県中部の郷土料理です。だんご汁がいっしょに出てきました。

ここでいう「だんご」はいわゆる団子ではなく、平たい麺(きしめんよりずっと太い)です。大分県は平地が少なく昔は米の栽培が難しく麦の栽培の方が盛んで、小麦を使った郷土料理が発達しました。だんご汁もそのひとつです。
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五月
大分へ来ています。昨日は博多から「ゆふいんの森」に乗り由布院まで行きました。月曜日の雨があがり、空は真っ青で雲一つない晴天でした。「ゆふいんの森」も由布院も外国人観光客が多く、日本人の姿は1割程度でした。
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