優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

タグ:男鹿島

秋陽
やがて船は男鹿島の沖にさしかかりました。ここは採石業が盛んで石を切り出してきました。その石は阪神淡路大震災の復旧工事や関西空港、神戸空港などの工事に使われました。そのため島は山肌がむき出しで、地形がすっかり変っています。

このまま石を切り出していったらいつか島がなくなってしまうのでは、と思わせるほどです。対岸には家島があります。船はその間を通り坊勢島との間も抜けて行きます。矢ノ島、黒島といった小さな無人島が点在する中、目的地の西島の船着き場を目指します。
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冬の海
さらにしばらく登っていくと見晴らしの良い場所に出ました。亀岩展望台です。亀岩は飛鳥の石舞台古墳を小ぶりにしたような形をしていて、この地域の有力者を葬った古墳です。

ここから南には目の前に家島諸島の男鹿島(たんがじま)が見えます。真昼で太陽は真南に近く低い位置から播磨灘を照らしています。そのさらに向こうには淡路島の西南部と徳島県の鳴門市が見えました。東に視線を移せばかろうじて明石海峡大橋の淡路側の主塔が確認できます。
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三月
小赤壁のあたりを散歩していると、向かって右手の沖合には家島の男鹿島(たんがじま)が見え、その奥にはひときわ標高の高い小豆島が見えます。男鹿という地名は現在の飾磨区あたりに住んでいた雌雄の鹿のうちの雄の鹿が島に渡ったという伝承によります。対岸の姫路市飾磨区には妻鹿(めが)という地名もあります。
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