千姫ぼたん園から西の丸に向かって歩いて行きました。桜と城の建物、石垣、漆喰の白壁、そこに穿たれた狭間、屋根瓦…。姫路城は徳川家康の娘婿である池田輝政が西国大名への備えとして大改築して作り上げた城です。

それゆえ、戦を想定していました。「白漆喰総塗籠造り」は現代で言えばコンクリート打ちっぱなしの倉庫みたいな作りです。戦で燃えないことを考えてこの造りにしたと言われています。無粋な造りが今では類まれな美しさの元になっています。

第二次世界大戦末期、姫路は2度空襲を受け市街地は焼け野原になりました。城が燃えなかったのは運よく焼夷弾の直撃を免れたことと、この燃えにくい造りが幸いしたと言われています。
IMG_7247