優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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紫陽花
入ってくるときは正門から潮見台を通って大噴水へと歩きました。帰りは新池から花しょうぶ園の脇を抜けてあじさいの道経由で出ました。花しょうぶはほぼ終わっており、アジサイが見ごろでした。バラ以外にも一年を通して多くの花が咲きます。
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噴水
噴水は涼しげで夏らしい風景です。噴水の歴史は古代メソポタミア時代に遡ります。古代ギリシャ時代には泉を利用して噴水が作られ、その周囲に神殿を作りました。動力を使わず水を噴き出す仕組みとして「サイフォンの原理」が使われていました。
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仲夏
須磨離宮公園がある場所は月見山と呼ばれます。光源氏のモデルともされる在原行平は須磨に流されていた時代にここで月見をしたといわれ、月見の松跡が園内に残っています。公園内の高所まであがってくると噴水の彼方に須磨の海と淡路島が見えてきます。
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噴水
須磨離宮公園は西洋式庭園です。西洋式庭園のうち最もポピュラーなのが平面幾何学式庭園です。園内にはキャナルを中心とした平面幾何学式庭園とその上流部のテラス式庭園、斜面の風景式庭園などが見られます。

平面幾何学式庭園が日本庭園と最も違うところは、庭園の中央に軸線をおき、そこから左右対象に庭園を作ることです。日本人と西洋人の美意識の違いが庭園の造作に現れています。
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メインフォールの前にはポセイドン像が立っています。これはアテネ国立博物館にある像の複製です。もとの像は、1926年にエヴィア島アルテミシオン岬沖の海底40mから発見された紀元前460年ごろのものです。

昭和45年(1970)の大阪万博を機会に友好の記念としてギリシャ政府から神戸市に寄贈されました。左手を前にのばし、今まさに何かを投げようとする瞬間を描いた見事な彫像です。近年の研究ではポセイドンではなくゼウスという説が有力だとか。
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薔薇
須磨離宮公園は丘陵地の斜面を利用して作られているため、階段や坂道があちこちにあります。大噴水からキャナルの小噴水を辿っていくと、やがてカスケード(段々滝)からメインフォール(瀑布)に至ります。それらの通路の間にもバラが植えられていました。
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薔薇
王侯貴族のバラ園というだけあって、日本の皇室をはじめ、王族の名を冠したバラが集められています。バラの野生種は世界各地に見られ栽培の歴史も古く、古代ギリシャ、ローマ、中国など世界各地の支配者がその象徴として用いました。

園芸植物の枠を越えて文化、芸術、さらには香料、薬の分野でも大きな役割を果たし、今なお新しい品種が続々と生み出されています。初夏のバラのシーズンは終盤でしたが、まだいくつか美しく咲いているものがありました。
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噴水
潮見台休憩所の前を抜けていくと南大噴水の前に出ます。日陰のベンチに座って休み、ティータイムにしました。大噴水は数パターンに形を変えつつ噴き出します。北に向かって数基の小さめの噴水が並ぶここが噴水広場であり、王侯貴族のバラ園でもあります。
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青葉
須磨離宮公園は月見山と呼ばれる丘陵にあり、須磨の海と淡路島さらに遠く友ヶ島まで望めます。もとは西本願寺の法主・大谷光瑞の別邸であったものを、明治40年(1907)に宮内庁が買収し武庫離宮として整備しました。

離宮御殿の大半は昭和20年(1945)の神戸空襲で焼失。その後、皇太子であった現在の明仁上皇の御成婚記念事業として庭園は復元整備され、昭和42年(1967)に神戸市立須磨離宮公園として開園しました。今も武庫離宮当時の建物の一部が残っている所があります。
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ローズ
須磨離宮公園はバラ園が有名です。須磨離宮をイメージして作出された「茜離宮」が咲いていました。四季咲きのモダンローズでハイブリッドティー系、濃い燃えるような朱オレンジ色をしています。

新しいバラを作出するのは大変な作業です。バラの良い性質の大半は劣性遺伝で、色、香りともに良い花が生まれる確率は、「最低でも1600分の1」とされているとか。茜離宮も良い花ができた後も香りが出ず、さらに数年に渡って試行錯誤が繰り返されました。
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