優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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猪篠八幡神社のある猪篠集落は典型的な山里です。家々は斜面に作られた石垣の上に建てられており、庭もよく手入れされています。文部省唱歌「故郷」で歌われているのはこういう集落かなと思えてきます。「奥猪篠の棚田」というGoogle案内に従って、白岩山への登山口の分岐点まで行ってみました。
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猪篠八幡神社本殿は享保5年(1720)に建てられています。全体に繊細な木彫りが施されており、一部には鮮やかな色彩も残っていました。このあたりは生野銀山にもほど近く、銀山が栄えていたころは人の往来も多かったのだろうか、と思いました。
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秋に入る
参道の途中に渓流があり、そこに橋がかかっています。流れの源は播磨と但馬の国境にある標高973mの白岩山です。やがて猪篠川になり神河町粟賀町で越智川に合流、さらに市川町屋形で二級河川市川へと入ります。谷川の音は心地よく、橋の上は木々の影でひんやりとしていました。
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新涼
「楽や」のレジ前に案内があった猪篠八幡神社へ参拝に行きました。鳥居のすぐ横に車を停め、森に入っていくとすーっと暑さがひいていきました。ここの森は実に見事で参道には歴史を感じさせる杉の大木が並んでいます。
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八月
「パン工房丸藤」の玄関脇では、かつて手水鉢だったと思われる石鉢の中でメダカが泳いでいました。青味がかった身体で涼し気です。野生のものは黄色味を帯びた灰褐色ですが、品種改良で赤、白、青、透明などのものが生み出されているようです。
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新秋
「パン工房丸藤」で作られているのは食パンとラスクのみ。玄関の土間から見える座敷はイートインスペースになっています。家具を取り払ったら大きな一部屋になる田の字型の間取りです。
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秋立つ
「楽や」から少し北へ走ると山裾の屋根に大きく書かれた「パン工房丸藤」の文字が見えてきます。軽トラックがようやく一台走れる程度の田んぼの中の細い道を行ってみると、店は営業中でした。

オーナーが古民家を買い取り自らリノベーションして作り上げられたといいます。知る人ぞ知る店という感じで、次々とお客さんの姿がありました。
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立秋
「楽や」ではその日の献立とそこに使われている食材とが黒板に書いてありました。その多くが神河町産、もしくは兵庫県産です。地産地消をほぼ達成しています。

ランチを「杉ごはん」と呼んでいるのは、この建物がある場所の住所が杉というところだから、のようです。国道312号から一段下がったところにあり、周りは山です。
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立秋
立秋の日曜日、神河町にある「楽や(たのしや)」へランチに行ってきました。この建物は、平成の大合併で神河町になる前の神崎町時代の町役場支所でした。昔懐かしい雰囲気がうまく活かされています。
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内裏雛
先日、知人がやっている喫茶店へ行ったら、窓辺に可愛らしいお雛様が飾られていました。自宅の隣にテーブル三つとカウンターだけのこじんまりとした店を開き、ひとりで切り盛りしています。ご近所の方が来られて楽しいひとときが過ごせる場所になっているようです。IMG_0984
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