優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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秋の日
衆議院議員選挙の投票所になっている小学校へ行ったついでに、校庭にある遊具で遊んできました。ジャングルジムは近所の児童公園にあるものより二回りほど大きく、高学年の児童でも遊べるだけの大きさがありました。

ジャングルジムはとてもいい運動です。子どもだけに独占させておくのは勿体ない。上半身の筋力を使いますし、バランス感覚を養うにもいい。我々の近しい先祖は樹上生活のサルだったわけですから、一番ぴったりな運動かもしれません。
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秋の日
私の部屋は基本は6人部屋で、窓側とドア側の四つのベッドは脳神経内科、真ん中の二つのベッドは眼科の白内障手術の患者用にあてられているようです。9月8日の入院以来、真ん中のベッドには高齢の患者が二泊三日で入れ替わり入退院していきます。

入院の都度看護師とのやりとりが聞こえてきて面白いです。高齢の患者には認知機能検査が義務付けられているようで、それを耳にしつつ自分でもやってみました。何の前触れもなく、今日は何年何月何日何曜日かときかれたら、即答は難しいのではないでしょうか。

その他にも質問の最初に「桜、電車、猫」という何の関連もない単語を伝え、いくつか質問した最後に「最初に言った三つの単語を言ってください」というものもあります。短期記憶を試しているのでしょう。手こずる人が意外に多いです。
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秋の日
『太平記』の21巻に塩谷高貞が幕府執事の高師直の讒言にあって破滅する話があります。讒言の原因は高貞の美しい妻に師直が横恋慕したことです。これによって高貞は謀反の疑いをかけられ領国の出雲に向かいます。

高貞の妻子らは播磨の国蔭山(現在の姫路市)で追手に追いつかれ、火を放って自害します。この妻子らを弔っているのがここ圓通寺です。ただし、塩屋高貞の謀反は史実ですが、妻への横恋慕うんぬんは全くの創作です。

その後、赤穂事件をこの太平記の話に置き換えて『仮名手本忠臣蔵』が成立しました。高師直も吉良上野介もとんだとばっちりで悪人にされ、気の毒な話です。
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