優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

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秋寂し
家島から帰ってきたらアパート前のソメイヨシノが切り倒され、反対側の一本も枝をばっさり切られていました。先日敷地中央にある一本も切り倒されましたが、こちらはさすがに驚きました。

春になるとこの二本でまるで花のアーチのように桜が咲き目を楽しませてくれました。来年からはそれがなくなります。落葉が邪魔になったのでしょうか。残念です。

このアパート、オーナーが変わるたびに植物が切られてなくなっています。最初のときは敷地内のヒラドツツジと背後の植え込みがなくなり、今度はソメイヨシノ二本です。賃貸なので仕方ないですが、情緒のない話です。
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秋寂し
「落下した地球儀」から細い路地の坂道を登っていくと、「安徳天皇行在所伝説地」に着きます。安徳天皇は平清盛の娘である徳子と高倉天皇の間に生まれ、三歳で即位。源平の戦いにより都落ちし、一ノ谷に内裏があったと伝えられています。

その後、幼帝は平氏滅亡時に清盛の妻の二位尼に抱かれ入水します。「私をどこへ連れていこうとするのか」という帝の問いかけに、二位尼は「波の下にも都はございます」と答え、壇ノ浦の急流に帝を抱いて身を投じたと『平家物語』は語っています。満六歳でした。

このあたりも阪神淡路大震災のときには大きな被害がありましたが、これらの石碑や安徳天皇を祀る安徳宮など、今も地元自治会の方々によって丁寧に維持管理されているのが見て取れました。
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